月と星のエンタメ感想ブログ、

映画、本、漫画、ゲーム、イベントetc、いろいろなものの感想を書いていきます。役立つ情報はありません

オペラ座の怪人

もともとこのアメリカ旅行、ブロードウェイに行きたいと言ったのが発端で、そこにユニバやらWDWやらくっついててんこ盛りな旅行になっただけでこれが最初にして最大の目的です。

 

映画「オペラ座の怪人」が大好きでいつかブロードウェイにと思っていたので夢が叶った~~!

f:id:entertainmentstar:20180307185450j:plain

常にオペラ座の怪人を上演しているオアシス、マジェスティック・シアター。

f:id:entertainmentstar:20180307185520j:plain

中央にあるのがシャンデリア。

これが今から上がり、そして落ちるのかと思うと胸が熱く……。

 

劇が始まるとあのオークションのシーン。

絶対泣くと思っていたのでハンカチは用意しておいたけど、このオルゴールの音色と、カルロッタのThink of Meで泣くと思いませんで、「えっここで?」と思われそうで涙を拭うこともできませんでした。シャンデリアが上がっていく時、「ぎゃーーー生演奏だあーーーーー」ってなったよ。贅沢すぎませんか……。

ハンニバルのシーンは映画よりも凝っていました。イル・ムートでもだけど、バレエが本当によく見えて、映画だとハンニバルのバレエシーンってマダム・ジリーがメグとクリスティーヌを紹介したりするシーンなので注目してませんでしたが音楽もダンスもいい!

クリスティーヌのThink of Meは、映画だと最初からなめらかに歌いだすけど、急な抜擢に戸惑いながら歌い始め、ガラでの成功まで1曲できちんと伝わるの、観客役がいない舞台だからこそこういう演出なんだろうなあ。クリスティーヌが地下に導かれる際、鏡に怪人が映っているのとか、階段が動いて地下深くだということを表現しているところとか、船が滑らかに動いて本当に水面みたいだったり、キャンドルがせりあがるのも本当にこの舞台でしか使わなさそうな演出だし、舞台という限りある場所なのに映画に遜色ないほどあの地下の世界を表現していて感動しました。

 

映画とニュアンスが違って面白かったのがPrima Donnaでアンドレだかフィルマンだかが「Your public need you」と言った後片方に「お前も言えっ」とばかりに促してもう片方が絞り出すように「We need you,too」って言うところ。支配人コンビは映画でも割とコミカルコンビですがMasqueradeでショッカーみたいな服を着ているところとか可愛かったです。どっちがフィルマンでどっちがアンドレかいまだに覚えられません。

 

All I Ask of Youで1幕が終わり、休憩に入るのですが、シャンデリアが落下するの、ここなんですよね。映画の通りラストで落ちると思っていたので、休憩のために一旦下ろしたのかと思いました(;'∀')

1階席だと、天使像にファントムが隠れているの見えないんじゃないのかなあ、どうなんでしょう。

 

Masqueradeから再開。

Masqueradeって映画でもかなり力を入れているシーンだと思いますが、舞台でも圧巻。絶対に人数はこちらの方が少ないんだけど。衣装が舞台の方がずっと好み。映画はどちらかというと上品めにしてあるけど舞台の方が仮装っぽさを出していて妖しい感じがオペラ座の怪人にマッチしていると思うのよね。大階段のところで、仮面を着けた男女が歌うシーンにクリスティーヌもラウルも入っています。

 

丁寧に進行してきた前半部分に比べるとクライマックスはあっさりかも。

The Point of No Return、映画だとクリスティーヌは相手が怪人と分かっていながら強気の姿勢に見えますが舞台だと怯えながらも引き返せない、って感じでしたね。ここは映画の方が好きかな……?

怪人が「I love you」って歌っているそばから二人の船がAll I Ask of Youを歌ってラブラブな感じで背後を去っていくの、残酷すぎました。

ラストは椅子に座ってマントをかぶり、メグがそれをはぎ取ると仮面だけが残っているという仕掛け。これもどうなっているの……。

これでおしまいです。

 

映画だと怪人が逃げおおせて今も生きているということが示唆されますがそういうのも特になく、現代(?)の場面が本当にオークションシーンだけで、最初にオルゴールを落札したシャニー子爵=ラウルということがめっちゃくちゃ分かりにくいなって思いました。私は分かるけど一緒に観た友達が最初のシーンの老人は誰?って言ってたので……。ラウルの紹介が特になかったような……Think of Meでいきなり登場したように思ったんだけどそんなわけないと思うし、単に私が見逃がしていただけかな。ラウルに向かってシャニー子爵~とか呼ぶ場面って実際ないんですよね。映画でも最初の紹介だけですよね。でも映画のラストシーン、サービス的ではあるけれどストーリーとしてはあのシーンのせいで説明過多に思えるので舞台の終わり方はきれいだなって思えました。

怪人がラウルを逃がすの、初めて観たとき腑に落ちなかったのですが、今回初めてオペラ座の怪人に触れる友達が同じこと言ってて安心しました笑

そこが愛の深さと言われたらそれまでだけど、好きな人も居場所も奪ってのうのうと去っていくラウルのこと、私だったら許せるかどうかわからないな。何か一つ譲れよって思うな。

 

ミュージカルだとロンドン記念公演がディスク化されていますがブロードウェイのこの日常的に上演している何でもない公演をこそディスク化してほしいです。

 

終了後物販でパンフを購入しました。私が素敵って言ったMasqueradeの衣装画とか載ってたので。

 

映画を何十回と観ているので、脳内再生しようとしても映画バージョンに引きずられてしまい、あれ、ここどうだっけ……ってなる瞬間が多くて悔しい。