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【映画感想】さくらん - 安っぽい小道具が下品さに拍車をかける

土屋アンナ繋がり。

大外れでしたのでぼろくそ書いてます。監督が悪い。好きな人ごめんね。たたむね。

 

テキトーなあらすじ

土屋アンナ扮する花魁・きよ葉が椎名林檎の曲に合わせて趣味の悪い極彩色の遊郭に生きる。何かが起こっているが何も起こっていない。

 

…………好きな人ごめんね! ごめんなさい!!

蜷川実花ってよくこんな下品な撮り方ができるなって感心しました。同監督のヘルタースケルターもただ下品な映画だったので原作の色ではなく監督の持っている下品さなんだと思います。調べてみたらAKBのヘビーローテーションのMVもこの監督だったと知ってドン引き。お、女とは思えない。

もしかしたら官能的にできたかもしれないシーンが単に下劣でしかないの、舞台が遊郭であるだけにさらに苦しい。

写真家が映画監督するのってそもそもどうなんですかね。蜷川実花といえばビビッドみたいなイメージがあるから映画でもそんな感じにしなきゃだめなのかな。蜷川実花が好きな人が観て「らしさ」を感じられる映像ではあるけど。

 

椎名林檎の曲とは親和性高いのですが椎名林檎椎名林檎で主張が激しいので、同じく主張の激しい画面と縄張り争いになってます。誰か引き算を教えてあげて。

でも土屋アンナの大きな釣り目は安野モヨコの絵っぽさあります。

 

作品全体に安っぽさが漂っているので(舞台や小道具にまで予算がなかったとか?)、それが品のなさに拍車をかけている。キャストはいいので、もったいないな……。でもこのいいキャストたちも多分他の監督だったらもっと魅力を引き出せたはずだと思う。

ストーリーも、何も起きていないわけじゃないけど、何かが起きているとは思えない(語彙力……)。その何もないストーリーの果て、花畑で桜に向かって二人で走るエンディングには思わず頭を抱えて「陳腐かよ」って叫びそうになりましたよ。

原作の方がちゃんとしているのかな。機会があったら読んでみます。

 

こんな映画を褒めている人が何に着目して褒めているのか気になってYahooのレビューをみたら「映像美」を褒めている人が結構いて、私はそこが一番あかんとこやろと思ったので、こればっかりは好みの違いでしかないのかもしれない。色気がないって意見は結構見かけて安心した。ストーリー? 論外で言及してない人がほとんど

 

多分この極彩色ズバーン!!が好きな人は映像を褒めたくなるだろうし、私みたいに人間に備わっている美しさを観たいタイプの人はこきおろしたくなるんだと思います。いやこれ……ポスターならいいよ? でもこれが動いて話を見せるとなるとめちゃくちゃうるさい画面でしょ……