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【アニメ感想】輪るピングドラム

アマプラで観れます

 

テキトーなあらすじ

最初は多分きっとおそらくラブコメ

 

※小説版のネタバレありです

これから観るっていう人は小説も並行して読んでほしい

 

 

もうこれ前評判なかったら1話で切ってましたよ。だって意味わからないじゃんピングドラムとか生存戦略とか。

なのになぜラストまで観ようと思ったのかというと私はノケモノと花嫁が割と好きでね。ピンドラもそうだけど、こういうフリルとファンシーな世界観に隠したシリアスさというのは重いんだよ……(?)

 

最初は苹果のことがあまり好きになれなかったんだけど晶馬に対する遠慮のなさとか、振り回されている晶馬を見ていたらだんだん微笑ましくなってきて、晶馬が事故のあと病院で放った「膝、すりむいちゃったね。他に怪我は?」のあの優し気な声にめっちゃキュンとしたよ……。もうこの二人はやくくっつけばいいのにって思った……。ペンギンも晶馬が連れている2号が一番かわいい。

 

前半はもういないのに女神みたいな愛され方をしている桃果、後半は何もかも幻みたいな眞悧に振り回されているわけですが、この二人は本当に謎すぎる。

そもそもなんで桃果は運命の乗換なんてことができるの?

ペンギン帽になったらそこに桃果の意思ってあるの? 16年間どこにいたの?

桃果のこの愛情深さは何由来なの? 最後はどこいっちゃったの? とか疑問は尽きないし、眞悧は眞悧で不思議なことを連発しまくるので画面上の演出なのか彼自身の能力なのかわからないし桃果に貼ったシールは何なの……。そして組織はどういう経緯で発足したの……。確かに満員電車ですし詰めになっていると”この世界は間違っている……

”って思うけど……。

 

眞悧は陽毬のマフラーをダブルHに届けたところがすごくよくて、何がいいって小説版だと冠葉がこれに嫉妬してるんだよね……。

まあ冠葉からすれば面白くないよね……私はすごく面白かったけど……。アニメだとこういう心理を表情に出されてしまったりして萎えるけど(ちなみにアニメでは蚊帳の外)、小説ならおそらく平静を装っているんだろうなとか考えられるからもうドキがムネムネするよ。もっというと陽毬が作っている「おとこのひとへのセーター」の宛先を勘違いして俺の趣味じゃないけどって冷静に言い放つところもすごくよかった、冠葉の恋は辛くて楽しいな。っていうか陽毬が兄への贈り物をわざわざこんな言い方するところもおとこのひとってひらがな表記なのも良い……。

そういや苹果が呪文を知ってる、と言った時アニメだと眞悧のセリフは「マジで?」だったんだけど小説だと「本当に?」になってて残念。

 

あとあと小説だと真砂子が息を吹き返した後冠葉を止めるシーンがアニメよりいい。

このシーンはアニメがいいなとかあのシーンは小説の方がいいとかあるんだよねー。

こういうのは同時に消費しているからこそ記憶も鮮明だし比較できていいよね。

後から読んだって思い出せないもん。

 

最後は、苹果という運命の果実を分け合った高倉三兄妹が、もう乗換後は関係ないにも関わらず家族であるってことなのかなって思ったんですけどどうなんですかね。

 

考察捗る系の作品って好きじゃないんだけど、別に考察しなくても、わからなければわからないなりに楽しいストーリーで、観てよかったです。ただ、わからないところが気になるだけだ。