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【ゲーム感想】Detroit:Become human - アンドロイドの人権について考えよう

 

 

 

テキトーなあらすじ

アンドロイドが人間社会に溶け込んで久しいデトロイト

近頃変異体と呼ばれるアンドロイドによる事件が頻発している。

 

 

もう…………っ

プレイしている間はデトロイト一色で、頭の中がこれのことでいっぱいだった。

もうほんと面白い。面白いなんてもんじゃない。

アドベンチャーだから操作は難しくないし、ストーリーを進める上で”詰まる”ということもない。

ただ、その時々の判断によって登場人物の運命が変わる。すべての選択肢に時間制限があり、咄嗟の判断が求められる。

その判断の結果、登場人物の生死が決まったり、未来までも変わったり、何か重大な判断ミスをしたような気になったりしつつも先へ進む。だから緊張感が凄まじい。

1週目を終えたら他の分岐を見たくなるものだが、私はめちゃくちゃマーカスに肩入れしていたので、そのマーカスを(自分としては)理想的な結果に導くことができたのでたとえカーラやアリスが死んだとしてももうやる気起きなかったのだけど、最近また改めて途中からプレイしてみたら、一度経験したシーンなのに同じように緊迫感があり、(せっかっくだから違う選択肢を選べばいいのに)同じ選択をしてしまったりもする。

こんなゲームそうそうないんじゃない?2週目も同じような緊迫感があるゲームって操作が難しくて死にやすいシーン以外ある?

 

映像がきれいだし細かいところまで関心するほどよくできているし、碌に事前知識がないままプレイをし始めた私でも、このゲームにおけるデトロイトが今どういう状況で、どんな社会なのかがすぐにすっと入ってくる。理解しようと努めなくても。

私は新しいゲームってまずその世界に馴染むことが億劫なんだけど、それがほんとにない。めっちゃナチュラル。

 

何も言わずにデトロイトをプレイしてくれ……。

 

以下ネタバレ

 

 

私はゲームの中でくらい理想を貫きたいしとことん善人でいたいという願望があるので、事件を起こした変異体のことも救いたかった。だから一番最初の事件の時、「嘘をついたなコナー」って言われた時は「いや、あなたを安心させるために……!」って言い訳したかった。人間にとっては人質を助けられてめでたしだったかもしれないけど、買い替えられたくなかったっていう動機が哀れすぎて……。

彼はコナーを信用したのに。

変異体の事件って、動機が可哀相。こういうの大好きなんだよね。

加害者側に共感できるやつが好き。何の作品にしても。

 

……と、呆然としていると次の主人公へ。

 

私は三人の中だとマーカスが一番好き。

私は平和的なデモを行ったけど、これがすごくいい。

ジェリコの中にはジョッシュみたいな穏健派もいればノースみたいな過激派もいる。

でも、クラブで働いていたノースはともかく、マーカスはカールに大事にされていた。受けた優しさは返せるというか。

漫画”天は赤い河のほとり”でユーリがネフェルティティ王太后に「青臭い」って言われたとき、「私はあなたのような苦労は知らずに済んだ。だから私が楽した分、他の人にも楽をさせてあげられるかもしれない」って言うんだけど、これほんとそうだと思う……苦労したって他人にも同じ苦労を強いるようになるだけ……。アンドロイドの差別を感じつつも、直接の所有者だったカールはマーカスの内面を重んじてくれていたわけで、虐げられていたアンドロイドたちに比べればマーカスの憎しみとか恨みなんてずっとずっと少ないはず。少ないどころか、多分ないよね? 選択肢によっては芽生えてるかもだけど。だからこそ理想を声高に叫べる、アンドロイドのせいで人間が死んだりしたら立場が逆になるだけだもん。非暴力、不服従

 

でもそうして徹底的に理想的なアンドロイドであろうとして、自らを犠牲にしようとした結果、ジョンがマーカスを守って破壊されてしまう。

それを見たとき、せっかくあの時仲間になったのに、ジョンを犠牲にしたこの選択って正しかったのか? って一瞬脳裏を過る。

でもジョンを犠牲にしたからこそ(もっと前にはサイモンも……)絶対に成功させたいって思う。

結局最後、ノースにキスするっていう選択もあったけど歌うことにした。

マーカスに自我(というか個性というか)が芽生えたのって、明確な区切りとしてはカールが向き合わせた、絵を描くっていう行為だと思う。芸術は心がある証だと思うし……。歌は長いから、ノースにキスするとサクッと終わるけどね。

マーカスはピアノ弾くシーンも好き。

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それと、このゲームでスクショって2枚しか撮ってないけど、一番好きなのはこのシーン。

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廃墟の遊園地でメリーゴーランドに乗るアリスと、それを見守る従業員、カーラ、ルーサー。

人間が立ち入らなくなっても、人間を楽しませる場所で働いていたアンドロイドたちだから、子どもを楽しませたいというのは本能みたいな感じなのかな。

このシーン、切なくもありハートウォーミングでもある。

 

実は三人の主人公の中でカーラだけハッピーエンドにできなかったので、2周目(といっても途中からだけど)はカーラたちを幸せにしてあげたい。カナダは目前だったから。ルーサーもジェリコに置き去りにしてしまったので助けたい。

 

あとネットによると戻ってくるらしいクロエはいつ戻ってくるんだ。気軽な気持ちで開放しちゃったけど寂しいよ~!

あの遊び心溢れていたメインメニューが一瞬にして無味乾燥に……!

 

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