後ろにあるプロメテウス火山みたいなやつってフジヤマ?
テキトーなあらすじ
ドッグ病の蔓延によりすべての犬がゴミ島に移されることになったメガ崎市。市長の養子である小林アタリは自分の犬のスポッツを探しにいく。
このあらすじ見て犬が死ぬ映画だったらやだな~と思ってたけどそんな心配はなく、最初は笑えるシーンも多い映画だった。犬5匹のやりとりが面白い。
私は吹き替えで観ていたんだけど、本来人間は日本語を喋り(字幕なし、たまに英語の通訳)、犬が英語を喋っているらしい。これ吹き替えで観ちゃうと犬とアタリが難なく意思疎通できるものと誤解しちゃうよね……アタリ片言っぽいけど一応同じ言語だから。今から観る人は字幕をおすすめする。
吹き替えでもニュースキャスターなんかは英語で喋って字幕がつく。
なまじ日本語が分かると日本語も「聞き取らなきゃいけないセリフ」なのかと思ってしまうけど、人間の喋ってる日本語は聞き取らなくてオッケー。アタリも含めて日本語スピーカーはもごもご喋ってる上棒読みなので聞き取りづらい。
この映画を最初に知ったのは批判記事で、文化盗用だとか、野蛮な文化を正す白人のキャラクターだとかが批判されてて、読んだときは「別によくない?」と思ったのだが、確かにトレイシーはかなり不自然に思える。
しかもめちゃくちゃウザいのでこいつが出てくるメガ崎市シーンはちょっと辛い。
性格(話し方か?)もだけど、なんで交換留学生が留学先の市政に首突っ込んでんのかなって……余計なお世話だよ~
白人云々とかいう以前に留学生にこんなこと言われても説得力ないよ。現に小林市長にまるで響いてなかったし。
文化盗用に関しては日本人ってルーズだよね。文化盗用と言われて盗用された側の日本が騒いでいるのを見たことがない……。日本人だってヨーロッパの文化を一色田に扱いがちだと思うし、外国人が想像するなんちゃってニッポンはそれはそれでよかったりするから。でも小林市長が聞いて心を入れ替えるほどのアタリが詠んだ俳句が謎俳句なので盛大に疑問符が浮かんだあと若干しらける。そういう肝心なところこそ……日本人スタッフに聞けよ……。
通訳が涙ぐみながら「訳は後程」とか言いますが結局訳が出てこないのでどういう意味の句かわからない。
なんとなく冒頭の方で渡辺教授も言っていた、「犬はどんな時でも人間の友では?」と似たような主旨かなとは思うけれども……。
映像はすごくいいし犬たちがコミカルでテンポもよく面白いけどトレイシーのウザさと謎俳句の威力は前者を霞ませるレベルだった。冒頭は……すごくいいのに……。