この間美容師さんに「カメラを止めるな！ って映画観ました？ 面白いって言ってるお客さんが多いんですよ」って言われて、私が「プーさん観ようと思ってたけど迷ってきた」と言ったらアシスタントが「両方面白かったけどカメラを止めるなの方が面白かった」と言ってて、気になってたもの。
観ないだろうと思ってたけど、今日たまたま仕事帰りに映画館行ったらちょうどいい時間に上映してたの。レディースデーだし観てきました。
その話聞いた時は地元で公開されていなかったのが、最近上映しだしたようで、公開から日が経って公開されるなんて評判いいんだろうなって思えたことも観た理由の一つ。
テキトーなあらすじ
最初の40分が辛いけど残り50分で巻き返す面白さ
私美容師さんの「面白いらしいですよ」という伝聞プラス一人のアシスタントの「面白かった」を信じて観に行ったのでそもそもジャンルさえ分かってなくて、観ると決めたのも急だったのでマジでまっさらな状態で観たんだけど、それで正解だった。
ネタバレはぜったいだめ。
でも最初の40分？はもうほんっと辛くて、「あいつら変なもん勧めやがって」と思ってたた。
もし２回め観るとしたら最初も面白いと思えるだろうけど、とりあえず予備知識ゼロの段階では面白くない上にカメラワークに酔うかと思った。
感想ググると「最初から最後まで笑いが止まりませんでした」とか書かれていることがあるんですけど最初ってあの最初の40分もか？ って聞いてみたい。
たたみます
最初の40分で唯一面白かったのは「ちょっとはちょっとだよおおお！！」って叫んで出てった人笑
ゾンビに襲われているのに真顔で座ってるの何かなあと思っていたら、そういうことだったのね。
冒頭の、監督がアイドルと俳優に向かって怒鳴るシーン、アドリブが私情入ってて鬼気迫る演技になってたのがほんとにやにやしちゃう。直前までいらっとさせられる二人だったから余計にね。
いらっとするといえば真央が苦手すぎる……。
人に勧めるかって言われたら、96分の作品のうち40分つまらない思いをさせるのがなあ……と思うので躊躇う。かと言ってDVDで観たら確実に途中でスマホを弄りはじめると思うので観るなら映画館で観てほしい。
でもこれ、最初の40分が面白い必要はなくて、むしろ結構つまらないからこそいいんだよね。
ワンカット生放送っていう制約の中、面白いものが作れたら燻ぶってないだろうし。
撮影中のトラブルやつなぐ必要が出たことによる不自然さ、その不自然さがどうして生じたのか後半分かるからこそ面白い。グダグダながらも”なんとかなったことにしている”の。
見るからに低予算の小粒映画だったけど、超大作が面白いかと言われればそんなことはないように、予算なくてもないなりに面白いものは出来上がるんだね。
この映画もう採算とれてるだろうし、儲かっただろうなあ……。
