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【映画感想】英雄は嘘がお好き - ご機嫌なラブコメが観たい時にはこれ!

ジョーカー観た時に流れていた予告が良かったので観てきた〜

新宿ピカデリーで観たのですが空いていてびっくりした。

 

もうあの予告の通りに面白いし何よりテンポがよくて全然中弛みしない……!

 

 

(原題:Le Retour du Heros

テキトーなあらすじ

妹ポリーヌの婚約者・ヌヴィル大尉が手紙を書くと言って戦場に向かったが、一向に手紙が来る気配がない。手紙を待ち望む妹のために姉・エリザベット(メラニー・ロラン)はヌヴィルの代わりに手紙を書く。手紙に書かれる冒険譚によりヌヴィルは英雄になるが、やがて手紙の中の英雄とは程遠い本人が生還してしまう。

 

確かここまでが予告の内容。

この映画90分なんですけど、予告から想像されるテンポとノリで、怠くなりそうな部分をビュンビュン飛ばしていく。

 

以下ネタバレ

 

 

帰ってきたヌヴィル大尉は口から生まれてきた男なのでエリザベットの創作もびっくりな英雄譚を家族の前で披露し人気者になる。しかしエリザベットが考えた物語は、物語としては面白いけれどもヌヴィル大尉の気に入る展開でない時には捻じ曲げられてしまう。例えばヌヴィル大尉はそれが物語上盛り上がる展開でも人が死ぬのはかわいそうだからNGとかね。

でもそこは手紙に書いたことだから後日談的に脚色されます。

 

ヌヴィル大尉は脱走兵なんだけど、戦場で大活躍したことになっている。

実際の将軍が訪れた時、皆から是非武勇伝をとせがまれるが、脱走兵であることがバレたら大変なのでヌヴィル大尉が謙遜したりエリザベットが話を逸らそうとしたりするが、将軍は話を聞きたいと言って逸らされてくれない。

それでヌヴィル大尉は本当のことを話す。実際に経験した悲惨な敗北を。

これまでヌヴィル大尉の話に湧いて英雄的な活躍を喜んで聞いていた人たちも息を飲んで聞く。

活躍にしろ敗北にしろヌヴィル大尉の話は人を惹きつけるんだよね。

よくもまあこう口が回るなって最初から思っていたけど、こういう話をしても説得力がある。

ヌヴィル大尉が能天気に帰ってきて、おだてられるまま調子よく話しているのを聞いても実感は沸かなかったかもしれないけれど、実際に経験した悲劇の内容は生々しく、戦場と縁遠い人には衝撃だったでしょう。

 

帰ってきたばかりの頃に、二千の英国兵に立ち向かい、すんでのところで援軍がきて助かったという話をしてエリザベットに三流小説だと嘲笑されるが、ラストでコサックに襲撃された時、コサック兵に一人で立ち向かい、ニコラが呼んできた援軍に助けられコサックを撃退するシーン。

こういう展開好きなんだ……事実は小説よりも奇なりというけれど、「嘘でしょ」みたいな展開が現実になるところ!

 

あとのお気に入りシーンはニコラとの決闘かな……。

ニコラに決闘を思いとどまらせるために色々考えるヌヴィル大尉が面白かったのと、ヌヴィル大尉のアドバイスをニコラが聞き入れてポリーヌとの夫婦仲が改善(?)するところが良かった。

あのアドバイスを素直に実行しようと思えるニコラがすごいよ!

その一件以降ラブラブです。

 

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