Netflixの映画。
考えるな……感じろ……。
書いてあること全部文句に見えるかもしれないから一応最初にいっておく。
まあまあ面白かったし100点満点中60点って感じ。
カーチェイスシーンは100点。
(原題:Extraction)
テキトーなあらすじ
傭兵のタイラー・レイク(クリス・ヘムズワース)はバングラディシュ・ダッカの麻薬王アミールに誘拐されたインドの麻薬王マハジャンの息子オヴィを救出しにいく。
画面がいっそ不自然なまでにやたらと黄色いので、発展途上国が舞台の映画には黄色いフィルターがかけられるという話を思い出した。
こういう黄味系フィルター、邦画で観てても結構嫌いなのでキツい。
タイラーが初登場の時(冒頭シーンじゃないよ)から「俺訳ありです……………(チラッ)」みたいな態度なのでドラマの第2話から観てしまったような気分にもなり、若干めんどくさい気持ちが湧き上がる。
この理由は途中で判明するんだが、判明するまでもなんだか子供に甘いので(……察し)ってなるし、答え合わせのようにオヴィに自分の過去を話し始めるので、「ふ〜ん」という感想しか浮かんでこない。
アクションシーンやカーチェイスシーンは爽快感も、臨場感もあってよかったんだけど(カーチェイス、民間人がたくさんいる上追ってくるのが警察車両なのでGTAを彷彿とさせる)、タイラーにしろサジュにしろ、いまいち人物造形が甘いというか記号的というか、深く掘り下げる気がないんだろうなと思わせられる。それでもないよりマシだと思ってつけた設定なのかな……って気がする。実際そうでないとしてもそう思ってしまう。しかも説明くさい。
そして視聴者にとっては初対面のギャスパーが裏切ってきても裏切られた感が特にない。引退していない方が視聴者からも素直に仲間なのかなという第一印象を与えられたのでは……。
アミールも最期あっさりすぎて、アミールを生かしておいたら完全勝利とは言えないから殺した的な脚本上の都合を感じる。というかそんなことができるならあんな大立ち回りをしなくても済むのでは?と思ってしまう。しかもここまでできるチームにお金払わずオヴィだけ横取りしようって考えていたのかサジュは……? 狙ってくる人が変わるだけだったのでは?
タイラーが川に落ちてから「残りはこうです! ブワ〜〜〜ッ」ってされて真顔が止まらない上のこれ。
一個身もふたもないこと言うと、クリヘム無双なのでアクションシーンに緊張感というものはないに等しい。そんなこと言ったら映画の主人公は他の作品だって基本的に失敗するわけがないんだが、それでもなんだろう……他と何が違うんだろう……。
何か意外性のある展開を持ってくるか、人物描写を掘り下げるかすると脚本はもっとよかったのではないかと思う。
これって主演クリヘムじゃなくても成功した映画なんだろうか。
脚本って多少粗くても演出次第だと思っている私にすら(脚本……)って思わせちゃうのどうなんだろう。
カーチェイスシーンの撮り方もエキサイティングだったし失敗しない安心感から、家に籠もって鬱屈とした日々を過ごしている人には気楽に観られていいかな〜。
私もボロクソ書いているように見えるかもしれないけど、本当につまらないやつは途中で切るし、偉そうなこと言うと及第点ではある。特に映画館で観たわけでもないしね。
でも結構褒めている人が多かったから期待はしすぎたなと思っている。
私は銃に詳しくもなければ弾数数えていたわけでもないけど、そんなに装填できるの?ってくらい撃ってなかったか……?
時折敵の銃を使って撃っていたし、銃だけに注目していたわけでもないけど、序盤の結構小さな銃だった時、弾数あってんのかな〜ってちょっとだけ気になった。誰か検証してほしい。
これ、続編制作されるらしいけど、もし続編(未来のこと)だったらタイラーはアレで生きていたわけでもやっとするし、過去編だったら「今回だいたい聞いたよ」ってなってもやっとするなと思った。