「悪魔はいつもそこに」みたいな、ただ俳優陣が豪華なだけのつまらん映画だったらどうしよと思っていたけど杞憂だった。
(原題:The Trial of the Chicago 7)
テキトーなあらすじ
反戦デモを扇動したとして逮捕された7人は判事が敵対的という不利な裁判に挑む。
こういう法廷ものっていかに事件をスピーディーに描いて裁判シーンに移るかにかかっていると思うんだけどこれはすごいよ、最初から裁判。
判事〜〜〜!!
公正な裁判をしろ!!!!
ボビーに至っては弁護人が入院している状態で延期を申し出たのにそれが却下され、弁護人のいない状態であり、そんな被告に裁判に臨ませるということ自体もうすでに違憲なんじゃ?って気がするけど、判事はそんなことお構いなしで「隣に座っているお前が弁護すれば?」などと他の被告人の弁護人に宣う。
やめちまえ!
弁護人のクンスラーはちょくちょく判事から「法廷侮辱罪n回目」と言われていたが、それが適用されると弁護人はどうなるんだろう? 判決に不利ですよということ? 異議を唱えることすら法廷侮辱罪にあたるのか? 判事の独断で??
でもこの判事の明らかな悪役っぷりが物語としていいんだよね〜実際にはどうだったのか分からないけど……。
一方検察のはずのシュルツ検察官はちょっと味方よりというか、公正さを欠いてまで彼らを有罪にしてやろうとは思っていない。というか裁判の前に「起訴は厳しい」と言っている。
多少コミカルなシーンも挟みつつ基本的にはシリアスめに進行していくけど法廷の合間合間に事件のことが語られるので飽きずに観られる!
映画のラストに彼らの行く末が文字で記されるんだけど、判事は不適格になったそう。だろうな。