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【映画感想】アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅 - 一番感情移入できるのが赤の女王っていう

意外なほどよかった。

 

(原題:Alice thorugh the Looking Glass)

テキトーなあらすじ

アリスはハッターの家族を助けるため、タイムからクロノスフィアを盗み、時間を遡る。

 

鏡の国というのはチェスの世界のはずだが、それを感じさせるのは本当に最初の最初のみ。まあ前作も「不思議の国のアリス」の実写化ではなかったので、数多く世に存在するアリスモチーフストーリーの一つなんでしょう。その割には原題がしっかり鏡の国のアリスなので、タイムトラベルを想起させることがなく、邦題の方がいい題だな……と感じる稀有な例。

 

正直なところ前作を観たのが高校生の時だったかな、友達に誘われて観に行ったんだけどあまり面白くなかったね、、、という話をした苦い思い出。あの頃まだ高校生1000円とかじゃなかったので普通に痛い出費だった。

なのでこの続編も(ヒットしたから作ることになった系の続編みたいだし)全然期待していなくて、前作面白くなかったのに続編を観てまたぶーぶー言うのはどうかなと思っただけど(アナ雪2みたいに)、観てみたら意外と面白かった。ま……途中までは面白くなかったんだけど……。

 

アリスは時間を遡っても、結果として過去を変えることはできないと悟るが、ハッターの家族が生きていることを確信し、ハッター家族の行方を追う。ハッター家族を捕らえていたのは赤の女王で、ハッター家族を赤の女王が恨むようになったのは後の赤の女王であるイラスベスの大きな頭にティアラが入らず赤っ恥をかかされたときにハッターが笑ったから(なんでサイズを合わせておかないんだよ……)。で、イラスベスの頭が巨大化する原因を作ったのは白の女王である、ミラーナとの些細な諍いなの。

白の女王は清らかぽい見た目に反して腹黒いのは前作の通り。

最終的にはハッターの家族を救い出し、ハッターは父親に今自分が帽子職人であることを告げ、親子の蟠りは消失。もうここがティムバートンだなあという感じがするっていうかちょっとチャーリーとチョコレート工場っぽさがある。多分俳優のせいもあるけど。

白の女王は白の女王で赤の女王に過去のことを謝罪して許しを乞い、赤の女王も「その言葉が聞きたかった」と言ってその謝罪を受け入れる。

それにしても赤の女王がミラーナが嘘をついたということを認めさせようとして過去に飛んだ時、白の女王は尚も認めないんだよね。そこで認めていれば、世界の崩壊は起こらなかったのでは……。

赤の女王がミラーナに求めていることがただ一つタルトの件を謝罪することだけだったのが、心広すぎない? 私なら絶対許さん。

 

それにしても今作の新キャラ(しかもメイン級)であるはずのタイムが、タイムトラベルやただ映画の構成に必要な危機をもたらす説明に使うだけのキャラにしか見えなくて印象が薄い。あと最初の1時間が本当に面白くないのも辛いな……。悪いところはその辺くらいかな。

 

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