どちらも観ていないけど、ドラマ化&映画化の原作ということで気になってた!私の感覚ではそんなに話題になっていたわけではなかったと思うけど。
読み終わった後キャストを調べたら、牧生の窪田正孝ははまり役なんじゃないか!?と思った。窪田正孝ってどんな役をやっても「ミスキャストやろ~~~」と思わない気がする。一方、零役はキスマイに限らずジャニーズだとめちゃくちゃ厳しいね……。零は高身長で、町を歩くとモデルにスカウトされるような男なんだ……。キスマイの子、身長低い以前にかわいい系なのよね。これでどんな演じ方だったのか気になる。身長は仕方ないとして、せめてKAT-TUNがやるべきだったのでは?という気がしてならない。この零を見てキラはあの絵を描くか?
こんなこと言っても観てないので、はまり役だったんだったらすみませぬ。
テキトーなあらすじ
絵を描くことが趣味のおとなしい少女、キラは道を聞かれたことがきっかけで、非常識だと思っていた同じクラスの問題児・零と親交を結び、2人はやがて惹かれあい付き合い始める。これ以上書きようがない
キラ という名前があまりにも尖ったキラキラネームだったので(洒落じゃないぞ)、この名前の由来がストーリーに絡んで何かあるのでは?と思ったけどそんなことはなかった。晴美とかしおりとかほかの女の子の名前は普通なのに、なぜ、キラ・・・。
読んでいる最中の感想は「こんなごちゃごちゃした人間関係に生きていなくてよかった……」だった。ことあるごとにそう思った。私の周りには記憶が曖昧なイケメンも嫉妬に狂うわがまま女もいなければ死んだ弟も別居中の父もおらずヤンキーから助けた後輩もいない、ほんとーに何のストーリーも生まれない平和な生活を送っているなあって。
さて。
面白くなかったとは言わない。文庫8巻を一気読みしたわけだし、つまらなくて投げ出しそうになったことはなかったから作品としては面白いものだったと思う。でも私には合わなかったかも。
理由は、考えてみたけど2つかな。
その1:「愛の話」だから
キラと零は割と早い段階で惹かれあう。くっついてからがこの話は本番。障害はすべて内にあるもの(っていうか過去)。しおりとかいう強力そうなライバルが現れても、敵はやっぱりしおり本人じゃなくて零の過去(聖)への向き合い方なの。キラもそれをわかっているうえに彼女はなかなか強い女の子なので、嫉妬したり零の愛情の程度に不安を覚えたりというより、恋の切なさというものからは一歩抜き出て、キラが迷う時は愛し方に迷っている。
私は恋愛に関して言えば「恋の話」が好きなんだよね。イタkissとかはいからさんとか、あれは「恋の切なさ」段階の話でしょ。世界観が明るいとかそういうのは置いておいて。私は暗かろうと明るかろうと、「恋の話」が好き。MARSみたいにこんなに重苦しく、ひたすら「愛の話」だけしている漫画をこれまで読んだことがなかったので「アッ私にはヘビーだ……」と思ってしまった。バーモンドカレーしか食べたことなかったのにグリーンカレーを食べてしまったみたいな感じ。でもこれもカレーなんだよね。
その2:キャラクターが合わない
別に嫌いじゃないよ、キラのことも零のことも。ただ共感するのは難しい。少女漫画って「この人素敵だな♡ヒロインが好きになるのもわかるな♡」と思って、主役カップルの幸せを見守るものだと私は思っているのだけど。私は超頭のカタイ人間なので理想的な男性が好きでして、問題児で大学にもいかずにレーサーを目指すような男は、愛せない。つまるところ零に魅力を感じなかったの。だから零と付き合うようになったキラが、人生を踏み外し始めているように見えてならなかった。
登場人物の中では晴美ちゃんが好き。思ったことはっきり言うし、敵だったのが理解者になるパターンも好き。
人に気軽に勧めはしないが、読むなら一気読み推奨。時間があくとこの空気を忘れて、再びなじむには時間がかかると思う。
2巻の8耐がMARSの中で一番面白かった。