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【映画感想】ファンタスティックビーストと黒い魔法使い - 魔法界の血縁は濃い

entamestar.hatenablog.com

前作の記事がこのブログ初記事だったんだよなあと思うと少し感慨深い。

読み返してみたらさっぱり内容に触れられていなくて何の役にも立たなかった。

何の役にも立たなかったのでもう一度観る羽目になり、せっかくだから書き直した。

entamestar.hatenablog.com

本当は今日はくるみ割り人形を観に行ったんだけど、時間を勘違いしていてちょうどいい時間のがなかったのでファンタビにした。

よくtwitterで目にした「”第2話”って感じ」「続編ありき」とのツイートを見て、何も解決しないんだろうなとは思っていたけど、何も解決しないどころか、もう、もう……私は色々とショックでエンドロールを呆然と眺めたよ。

でもすごく良かったから。

ネタバレするから観る前の人は見ないでね! 知って欲しくないから!!

 

 (原題:Fantastic Beasts: The Crime of Grindelwald)

テキトーなあらすじ

前作でニュート(エディ・レッドメイン)の活躍により捕まったグリンデルバルド(ジョニー・デップ)が、ヨーロッパへの護送中に脱走する。

 

 

前作のことよく覚えてなくて、クリーデンス? Who? って感じだったし今も前作の彼を思い出せていないが(大体私が書いた記事にクリーデンスの名前さえ出てこないし)、前作で死んだと思われていたけど実は生きてる今作のキーマンのようだということだけは察せられた。

魔法省は、このクリーデンスを殺したい。なんでかはわからないけれどグリンデルバルドと組まれるとまずいんだって。なんでかはわからないけれど。

ニュートはニューヨークで騒ぎを起こしたせいで渡航禁止になっていたが、渡航禁止を解く条件が「魔法省に入り、クリーデンスを探すこと」だった。

なぜかはわからないけれど魔法省に務める兄テセウスのことを苦手に思っているニュートはこれを拒否。クリーデンスを殺すなんて嫌だし〜。

テセウスはリタ・レストレンジと婚約中。

テセウスはニュートに、「誰もがどちら側につくのか選ばなければならない」と言うが、もともとニュートは闇祓いを嫌っているので、答えは「どっちにもつかない!」。

弟キャラって真面目に敷かれたレールの上をゆく兄がいると奔放な道に進んだりするよね。

 

自宅では魔法生物の世話人を雇っている様子。それがバンパーだかバンティーだかそんな名前の女性なのだけど、ニュートを見る目が完全に恋する乙女。ニュートは再三「今日は上がっていいよ」と言って全く相手にしていないけれども。

そこへクイニーがジェイコブを伴って登場。

ジェイコブは前作でオブリビエイトの雨を浴びて魔法のことなんて忘れたかのような様子だったけど、その後クイニーの力もあって記憶を取り戻したよう。ジェイコブ好きだから嬉しい。ニュートもジェイコブとの再会を喜ぶが、「婚約したの!」というクイニーとジェイコブの不自然なまでの浮かれっぷりを見て、クイニーがジェイコブに魔法をかけているのではと思う。魔法を解いてみると、やっぱりクイニーの仕業で合意の上ではなかったよう。二人はもちろん相思相愛だけど、アメリカで非魔法族(ノー・マジ)との結婚は禁止だし接触(デートとか)までもが違法です。クイニーは結婚に夢を持っており、家庭を持ちたいと望んでいるが、ティナはもちろん反対だし、ジェイコブもそれで彼女が投獄されるのは割に合わないと思っている。いたってその通りだよね。クイニーはジェイコブを臆病だと言い、ジェイコブは「じゃあ、君は……」と言いかける。ジェイコブはそこで口を噤んだけど、人の心を読めるクイニーはジェイコブが「イカれてる」と続けようとしていたのだと悟って傷ついてしまう。ジェイコブは「本心じゃない」と言ったけど、クイニーは「本心だと分かる」と言ってロンドンにジェイコブを残していなくなってしまう。ニューヨークから連れてきといて。取り残されて、「言ってないのに……」と呟くジェイコブが切ない。口に出さなきゃセーフだし一方的に心が読めるなんてフェアじゃない……。

ニュートはニュートで、クイニーからもたらされた新情報(リタ・レストレンジとニュートが婚約したという新聞の誤報を鵜呑みにしたティナが他の人と付き合ってる)に動揺していた。ティナは闇祓いになり、パリへ行っている。クイニーが姉の元へ行くと言っていたのでジェイコブもニュートに同行することになり、二人はパリへ。

 

パリ魔法界ではサーカスが賑わっており、その中にはクリーデンス、そしてクリーデンスの理解者でありいずれ蛇に姿を変える運命にある女性、ナギニがいる。

ナギニはサーカスで団長? を襲撃してクリーデンスと二人、サーカスから逃げ出す。クリーデンスを追っていたティナは、同じく彼を追うユスフと出会う。ユスフはクリーデンスが何者かの証明があると言ってティナを誘う。

 

ニュートとジェイコブがパリへついた頃、すでにサーカスは終わっていたのでニフラーを使って足取りを追う。途中のカフェでジェイコブが惚気るも、ニュートは全く聞いていない。なんでだか忘れたけどここで二人もユスフに接触し、ユスフは「ティナがどこにいるか知ってる」と言う。ホイホイついてく二人。確かに案内されたのはティナの居場所でしたが、ユスフはティナを閉じ込めていた。ユスフはティナにクリーデンスを殺す邪魔をされるのではないかと考えたみたい。ユスフはその前に水道水に紛れていた寄生虫の毒によってその場に倒れ、三人はまんまと逃げ出す。ティナはクリーデンスの行方の鍵を握るユスフを尋問したい様子。

 

クイニーもパリに来ていたが、ジェイコブらしき影を見て姿を追うも、雨と雑踏の中見失ってしまう。その場にへたり込んで道ゆく人の心の声に耳を塞ぐクイニーに声をかけたのは、グリンデルバルドの仲間の女性。彼女に連れられて行った屋敷でグリンデルバルドと邂逅。杖を向けるクイニーに向かって、「姉が闇祓いであろうと関係ない」「我々は自由になりたいだけだ」と言う。決してその場で脅したり勧誘したりもしない。自由。クイニーは今まさに、法によって自由恋愛を阻まれている。そんなクイニーにとってグリンデルバルドの語る理想は十分共感できるもの。

 

クリーデンスは自分が何者かを知るため、養子縁組の書類にあった名前を追いますが、会ったのはただの世話係の女性だった。クリーデンスがどこの生まれなのか、登場人物たちは様々な想像をする。ユスフはクリーデンスはリタ・レストレンジの弟のはずだと思い、リタは血の繋がった弟であるはずがないと思っている。

 

リタはホグワーツに在籍していた頃、名家の出身でありながらはみ出し者だった。休みにも家に帰らないリタは、同じように休み中も学校に残るニュートと仲良くなる。ニュートが帰らないのは魔法生物の世話をするためだけど。

印象的なエピソードが、ボガート(目の前の人の一番怖いものに変身する)に対処する授業。生徒一人一人がボガートの前に立ち、「リディキュラス」を唱えるというもので、リタを前にしたボガートが変身したのは、水中にいるような鏡と、上からふわふわ落ちてくる白い布……何か包まれているようにも見えるけど、その姿はわからない。この後、落ち込んでいる様子のリタとニュートに対して「あのことは言わないで」と言うところからして、おそらくリタはあのボガートに対処できなかったのでしょう。

多感な時期に大勢の前で自分が一番怖いものを晒されると言う地獄のような授業内容に問題があるのでは……。

ちなみにニュートの怖いものは書類が山積みになった机(デスク仕事とのこと)。学生らしくない……。

どうやらリタはニュートに対して恋心を抱いている様子。前作でニュートもリタの写真を飾っていたくらいなので、単なる友達以上の感情ではあったのかな。まるで故人みたいに見えてたのでてっきり闇の魔法使いにでもなって死んだのかと思ってた。

 

クリーデンスがレストレンジ家の血筋なのかを調べるためにフランス魔法省に出向くニュートとティナ。入り口で名前を聞かれてティナのことをリタだといい、ティナはニュートのことを「彼は私(リタ)の婚約者」と言う。そうだ、この誤解がまだ解けてなかった……。その後ニュートの弁解により誤解を解いたが、ジェイコブに練習? したときの「サラマンダーみたい」と言う彼なりの褒め言葉も、他の形容詞を付け足してから放ったのでむしろニュートらしくて好意的に捉えられていたよう。

そこへ本物のリタがやって来る。これ、よくわからなかったけど何かの保管庫なのか? レストレンジ家の箱を開けると中に紙だけがあり、「どっかに移した」みたいな内容。そこへ、リタを名乗る人物が二人入室したからなのか警備用の大きな猫っぽい生物に襲撃される。省いたけどニュートが手懐けていたズーウーという中国の妖怪が蹴散らしてくれた。三人でトランクを使い脱出。ティナがトランクから出るとき、リタが手を貸していてかわいい。

 

……ここもなんでそうなったのか忘れたけど、この辺りで三人がクリーデンスとユスフに遭遇。ユスフがクリーデンスを殺したがっている理由は彼の”破れぬ誓い”にあった。ユスフはどこかの国の純血の一族。彼の母はレストレンジ家の当主に服従の呪文をかけられ、リタを産んだ後死去。つまりユスフとリタが異父兄妹。母の死を知ったユスフの父は、レストレンジが一番愛したものを殺すように言い残す。レストレンジは娘のリタを愛さなかったが、後妻が生んだ息子・コーヴァスのことは愛していた。

そのコーヴァスこそがクリーデンスで、復讐の相手であるとユスフは主張。

しかしリタは「コーヴァスのはずがない。私が殺したんだから」と告白。

リタはそこでレストレンジ家の家系図を広げて見せる。レストレンジ家の家系図は男だけが記載? されて、女は花の姿でしか載らない。コーヴァスは死んだためにその姿は暗くなっていた。

レストレンジはハーフエルフの召使いに命じてリタとまだ赤ん坊のコーヴァスをアメリカに行かせていた。コーヴァスは船の中でずっと泣いており、「少しの間だけでも解放されたかった」リタはコーヴァスを他の静かに寝ている赤ん坊と入れ替える。そこで船が沈没し、リタたちの乗った救命ボートは無事だったが、入れ替えた本物のコーヴァスが乗ったボートは転覆。シーツに包まれて海底へ沈んでいくコーヴァスの姿こそ、ボガートの変身したリタの一番怖いものだった。

少なくともリタは助けようとしたし、明確な殺意があったわけではない。ニュートも「君のせいじゃない」と言っているし。でも、日頃からコーヴァスだけが父に愛されていることをリタが何も感じていなかったはずはなく、泣いているその時間だけが疎ましかったわけでもないでしょう。いなくなればいいのにって思ったのが実現したら、自分が殺したのだと思っても不思議ではないよね。そんな感じの話コールドケースにあったしな。

弟の最期の姿が彼女のトラウマになって長い間苦しんでいたんだと思うと、もうリタが可哀想すぎて辛くない? 家族仲も良くなかったようだし。復讐の相手がとっくに死んでたユスフもある意味哀れだけど、もともと親の罪を子が償うなんて変な話だと思うからユスフの手にかかって死ぬ誰かが存在しなくてよかった。

じゃあクリーデンスは誰なんだということはさておき、少なくともリタの話でクリーデンス=コーヴァス説は消えた。

 

これも忘れたけど色々あって、ジェイコブはグリンデルバルドの集会の場でクイニーと再会。ジェイコブはここから逃げようと伝えますがクイニーは「演説だけでも聞いていかない?」と言って引き止める。口のうまいやつの演説なんて聞くものじゃないと思うけど!

集会の場にはニュートらの他、テセウス達も参加者の逮捕のために駆けつけていた。グリンデルバルドは集会で、「人間が憎いのではないけど、我々が支配するべきだ」と演説。このままでは先の戦争のような惨事が待っているのではと聴衆に思わせる。ジェイコブも「もう戦争は嫌だ」と呟く。舞台が1927年であると思うと、ジェイコブの反応は大衆の率直な感想なのかな。

グリンデルバルドは闇払いたちが来ていることを明かし、出てくるように挑発する。

多くの部下は残して、テセウスと名前はわからないけど数人が出て来くる。

聴衆の一人がテセウスらに杖を向け、闇祓い組が反撃したことでその女性が倒れる。死んだのかな?

グリンデルバルドはその姿を見て「先に手を出したのが我々ではないと広めてくれ」と聴衆に伝え、聴衆の多くが集会所を離脱。グリンデルバルトが死体? の様子を見ているとき、二フラーが近づいて何か掠め取っていったが、足元でもぞもぞされても気にならないみたい……。前回何が原因で捕まったのか忘れたのだろうか。

 

ここでクリーデンスはグリンデルバルドの側につくものの、ナギニはこれを拒否。

クイニーもグリンデルバルドの理想を追いかけることにする。

ジェイコブは反対し、クイニーに「狂ってる」と、今度は口に出して言ってしまう。

なんで愛し合ってるのに引き裂かれなきゃならんのだ……。

リタは家系的にグリンデルバルド側になってもおかしくなさそうだけどこれを拒否。

最終的にはグリンデルバルドに抵抗してニュートとテセウスを逃し、命を落とす。

最後に二人の方に向かって「愛してる」と言ったんだけど、テセウスに言ったとは思えない……!

わざわざどっちにも取れるような撮り方してるな。

 

ニュートはこれをきっかけにテセウスに「つく側を選んだ」と言い、ホグワーツダンブルドアを訪ねる。ダンブルドアがグリンデルバルドと戦えないのはお互いに攻撃しないと言う誓いがあるからなんだけど、二フラーが盗んできた道具? によって戦えるようにでもなるのかな? 作中で出てきた魔法道具っぽいやつ、全部用途がわからなかった……。

 

オーストリアでクイニーはクリーデンスの心を読み、グリンデルバルドに「まだ迷いがあるみたい」と伝える。クリーデンスの本当の出自を教えようと言うグリンデルバルト。一族の者が危機にあるとき姿を現すという不死鳥が、クリーデンスの前にも姿を見せる。クリーデンスの正体はア…なんとか・ダンブルドア、アルバス・ダンブルドアの弟?

 

以上、血縁関係がごっちゃごちゃかつインフィニティ・ウォー並みに絶望しかない状態で2年後に持ち越すファンタビ2作目のストーリーほぼ全容。

もう、「早く法改正しないからこんなことになっちゃっただろ!」としか言えないよ。

でも、クイニーはなんだかんだでいずれこっち側に戻ってくると信じてる。

リタは本当に死んでしまったのかな……。まだ、なんでテセウスと交際してたのか聞いてないんだけど!

生い立ちから悲しいリタのことが不憫すぎて死ぬ。

でもクリーデンスだって生きてたし完全な死亡かどうか分からないよね!

この世界には幽霊とか存在するし……! とにかくどこかで救われてほしい。

前作のあの感じから、ニュートって変わり者でどちらかと言うとモテない部類だと思っていたけど、リタといい世話係といい、なかなか罪作りな男なんだね……。

 

 

……これくらいしっかり書いておけば、2年後に記事を見返せばだいたいのことを思い出せるハズ!

 

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