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【映画感想】バービー - お金払ってポリコレ説教聞きたい人に超おすすめ

試写会後も絶賛意見しか見かけず、先に公開したアメリカでも大ヒット中ということで結構期待していたんだけど、言っていい?

話が全ッ然面白くない……

誰かを誘う時は鑑賞料金払ってあげなね!!

上映時間は2時間弱だけど私は3時間くらいに感じた。

 

(原題:Barbie)

テキトーなあらすじ

楽しいことしかないバービーランドで暮らすバービーはある日”死”について考える。すると翌日バービーのヒールを履くのに向いた足は平べったくなり、太ももにはセルライトが現れていた。バービーランドに住む変てこバービーに話を聞くと、持ち主がそういうことを考えているのがバービーに影響しているのだという。バービーは持ち主を探すためにリアルワールドに旅立つ。

 

私は全然面白くなかったけどこんなにヒットして絶賛意見が多いからには同行者は楽しんだかもな……と思ったけど、終わった後「あなたの方を3回くらい見たけどつまらなさそうにしていたから、ああ、やっぱりこれつまらないよねって思った」と言われた。

いつ面白くなるのかなと思いながら観ていたらしい。ほんとそれな。誘ってごめん。

 

まずおもちゃの世界たるバービーランドでの最初の映像はよかった。つまらないけどそういう世界だよっていうことを見せなきゃいけないシーンだと思うし、おもちゃであるバービーの演出はすごくよかった。でも、こういう”作り物の世界”を構築しておいて、リアルワールドも作り物感の強い世界になっている。リアルはリアル、作り物は作り物で対比させる気があまりない。マテル社はおもちゃっぽい世界を引きずっている(おもちゃの会社だからかもしれないけど)。

 

バービーランドでは女性が様々な職業、地位に就き、男は添え物。

男性が権力を持つリアルワールドを目にしたケンはその価値観をバービーランドにも持ち込もうとする。

バービーがバービーランドに帰るとケンによって従来のバービーとケンの役割が逆転したような世界にされていた。バービーはそれを見て絶望するが、バービーの持ち主であった女性(名前なんだっけ、マテル社の秘書)とその娘、変てこバービーたちによってやる気を取り戻し、以前のバービーランドを取り戻そうとする。ちなみにここでケンの価値観に染まったバービーたちに正気を取り戻させるすべがお説教であり、秘書が絶望バービーにそれをかますシーンが長々とある。何の誇張でもなく説教です。監督出てきてるだろ。映画にポリコレメッセージをつけるなとは言わないが、それはあくまでストーリーで伝えるべきじゃないんですか??? 登場人物の口を借りて言わせないでストーリーと演出で伝えるか、それができないならパンフに書いといてください。

 

自分が”バービーのおまけ”以外の何者であるのかを探るケン。バービーはあなたはただのケンでいいと言う。結局バービーがよしよししてあげなきゃだめなケン。

バービーは創業者に人間になりたいと言い、リアルワールドで人間として生きることを決める。リアルワールドでの女性のようにバービーランドでも今後ケンは何者かになれるでしょう……とかいう最悪のナレーションが入る。

創業者とバービーが話しているシーンはマトリックスリローデッド終盤でアーキテクトに”解説”されるシーンを(悪い意味で)思い出した。

 

つまんね〜〜〜〜!!!!

ちょこちょこ面白いギャグシーンはあるけど全体のストーリーがとにかくつまんない

 

最初のリアルワールドでバービーはマテル社の上層部が全員男性なのに疑問を抱く。

秘書は最後、CEOに”普通のバービー”を販売することを提案し、それは上層部によって”売れそう”と判断される。で、バービーもリアルワールドで人間として生きることを選んだのなら、最後は上層部に秘書かバービーが女性役員として就任するのかなって思いません? そうはならない。マテル社の上層部はあくまで男性だけのまま。

バービーは最後秘書とその娘に明るく送り出されてとある施設に向かうがそこは婦人科である。なぜ???? 人間になったことを確かめるためとかですか??(最初マテル社の面接かと思ったのに)

バービーランドはバービーたちの世界に戻ったが、ケンの存在がまた大きくなっていくことを示唆している。「女の子たちの世界に男の話を混ぜるな!!硫化水素が発生するだろ!!」という人は観てはいけない。そういう前時代的な価値観の持ち主を啓蒙するのがポリコレなんで。男には男のロマンがあるように女には女のロマンとファンタジーがあるのであって、そこを侵そうとしないでほしい。

 

まあマテル社はただでさえポリコレ臭いのでこういう映画が出来上がるのも不思議ではないけど、これがヒットするリアルワールドが謎すぎる。

Amazon Primeオリジナルとかなら「あーね」ってなるのに。

ちなみに説教臭いから面白くないのではなく、「面白くない上に説教臭い」んです。

 

映画が終わった後同行者に「冒頭のシーン2001年宇宙の旅のオマージュでしたね」と言いたくなったけど、その姿は作中で揶揄されていた”バービーに教えてあげたがりのケン”そのものだなと思って自重した。

でもこのシーン、「おおっ」と思ったし、いたずらに期待が膨らんじゃったんだよね、、、

 

久々にこんなつまらない映画観たのでショックが大きい。気になっている人は配信で3倍速にして観ればそれでいいと思う。

 

追記:

私は「女の子の世界」にまで男が侵食してきて、「女の子が主役の世界」ですらケンの気持ちを考えないといけなくなるところにポリコレを感じたんだけど、「男性がいなくてもいい女性たち」というポリコレ臭を嗅いでいる人もいるようで(というかそっちが多いようで)「嗅いでるもんが違う!!」って驚いている。もちろんどちらも粛清対象。

でもこの「嗅いでるもんが違う」の、映画的には(ポリコレ的には)描写が成功してるよね。悔しい。

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