映画全体では思ったよりずっと良かったけど、視覚的には微妙だった。
他のプリンセス実写化に比べて夢が足りないな……と思った。魔法バトルがあるせいかアメコミ的なんだよね、アクアマンでこんなの見たかも……。アラジンにも魔法バトル的なファンタジーはあったけど(あったというかアラジンの方がファンタジー感強いはずなんだけど)リトルマーメイドには現実の地名が出てくるということもあり、茶番感がすごい。途中までは良いなと思っていたけど後半の魔法バトルはほんと白ける。
海も色彩的にはばっちりディズニー色の海で魚が踊るような世界なのに、宮殿的なものはない。トリトンも他の姉たちもそれっぽい岩に座る。映像からリアリティを消しながら、海の中に世界(国?)を作らないのはファンタジーに徹していない気がする。でも普通の海でもないのでリアルを追求できてもいない。
セバスチャンには表情があり、コミカルさを演出できていていいんだけど、フランダーがガチの魚で無表情のままアニメ的な調子で喋るので不気味すぎる。幸い魚なので陸までは上がってこない。こういうのって見ていれば慣れると思うじゃん。フランダーだけは最後まで慣れなかった。
アリエルはとにかくめちゃくちゃ歌声が良い。
陸にいって歌がなくなったら魅力が半減するんじゃと思っていたら頭の中で歌い始めてそういうのもあるのか……と思った(賛否ありそう)。
エリックの国は超柔軟で女王とエリックの血が繋がっていない(拾われている)し、結婚相手が元人魚でも気にならないようだ。
一方でアースラには契約のその場で(海中で)人間にされ、陸まで泳がされる(そこそこのところで漁師の網に引っかかるが……)など突然シビア。ここで殺す気だろと思った。
しかしそこで海面まで上がっていけるし、アースラは結構水深浅いところに住んでるんだな……って思ってしまう。こういう細々した演出で、現実感を拭い去りきれない。
でもエリックとアリエルのデートはすごくよかった。
アリエルの好奇心旺盛なところ、破天荒さ、初めて見るものに目を輝かせているところ、チャーミングだったし……。演技力がいまいちっていうレビュー見たけどそんなに悪くなくない?
アリエルに関しては思っていたよりだいぶアリだった。
最後夏休みのプールみたいに知らない民間人魚が大集結して祝福するシーンなんか笑った
今までいなかったじゃん