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【映画感想】キャッツ - ミストフェリーズくんをよろしくお願いします!!

「0〜5点でいうと玉ねぎ」「犬の生誕以来猫にとって最悪の出来事」などと散々な評価を浴びたキャッツ。

アンドリュー・ロイド=ウェバーが好きなので観に行くつもりだったものの、この評判の悪さに流石に観に行きたくなくなったが、誘われたので渋々行った。

結論から言うとこの大袈裟な評価も宣伝の内だったのかなあ、と思ってしまった。期待値を上げられると「そんなにか?」と思うことは間違いないが、どう考えてもここまで酷評されるような内容じゃないので、期待値を極限まで下げられてしまうと(多少身構えもするので)余裕で受け止められるし「想像してたよりずっと楽しかったな?」となる。

ただこの酷評を受けて公開版はCGが修正されているとのことなので、我々が見たものと批評家が見たものとは異なっているんだけど。

 

テキトーなあらすじ

歌が長老猫に認められると天上にいけて、新しい命を得られる(?)

 

ところで私はオペラ座の怪人が大好きなんだけど、あれってほぼ歌いっぱなしでセリフだけのシーンってあまりない。レミゼは正直歌じゃない部分が多すぎてイマイチ入り込めなかったので、歌に重きを置いていてセリフがほぼないこの構成は好きだった。

 

気持ち悪いという人の意見がまるで分からないわけではない。

私はネズミがマジで大嫌いで今年の年賀状とか悪夢でしかなかったのでネズミのシーンには「キモッ」と思ったしGも出てくるしさらにはそれを捕食するシーンがあるので「このシーンを受け入れがたい人が多かったんだろうな」と思った。

しかし同じミュージカル映画という点ではライオン・キングの方がそういった描写は1000倍気色悪かったのでそれよりはずっとマシ。

多分服を着ていたらもっとずっとマシだっただろうし、そうじゃなくても手と足をもっと猫に近づけるだけでかなりヒトっぽさは軽減されたと思う。手足があまりにもヒト。ダンスの時に指先足先の表現をするのに猫の手足じゃ都合が悪かったんだろうけど、やっぱきになる。どう見てもhandなのに彼らがそれをpawって言うから……。

でも見た目は秒で慣れるので問題なし〜!

 

評判の悪さから想像していたのはもっとずっと退屈な本編だったが、私はこれ、すごくよかったと思う。面白かったとは言えない。話なんてあってないようなものだから。

それを知っているかいないかで評価が分かれそうだと思った。私は大したストーリーがないことは知っていたので、どう編集してくるのかと思ったが、一応映画にストーリーと思しきものはあり、一応それに則って進行していく。でもやっぱりストーリーはほぼないと思っていい。設定でしかない。

歌とダンスを楽しむ映画で、あまりにショー的で、これだけのヒット作でありながら長らく映画にならなかった理由がよく分かった。私はこれの舞台見たことないのでここまでショーに徹した作品だとは思っていなかった。

なので「内容が頭に入ってこない」みたいなレビューを書いている人は、多分理解できなかっただけで内容があったと思っているんだろう。

 

仕事終わりに観たらちょっと不思議な世界に迷い込んだみたいな体験で楽しかった。エンターテイメントだ……。

 

まあ、あと……

推し猫ができるとほんとに心から楽しめると思うんだ……。

私はミストフェリーズくんが激カワだったので彼の歌超好きだし超可愛いし、ヴィクトリアを助けにきたシーンでは恋に落ちたし、ラストシーンで「ヴィクトリアと幸せになって……」と思った。幸せになってほしい。あまりにも可愛い。

猫たちのショーを見つつ推しのパートが可愛い。こんなアイドルみたいな楽しみ方をする映画ある?

一度可愛いと思うと何していても可愛いし、何をしていても尊い

それに彼の手品だか魔術だかはマジで魔法の域なので「なんで!?」と思ったシーンもあるんだけど、そこでもやはりミストフェリーズが可愛いので「成功してよかったね〜〜!!」って感じ。

私は劇場を出る時頭の中が「ミストフェリーズくん超絶可愛かったな〜〜〜!!」という思いでいっぱいだった。これだけで、もう一度観に行きたいと思っている。

 

個人的にはミストフェリーズとヴィクトリアは、人間だったらキスしていたシーンが何回かあったと思うんだけど、しないの。こう……頭スリスリするんですけど、あれがよかった。彼らはキスだのハグだの、人間らしい愛情表現をしない。親愛の示し方が猫のそれ。

 

「メモリー」は言わずもがなよかったし、「スキンブルシャンクス」の歌、タップダンスがすごくよかった。この歌学校で歌った記憶ある。キャッツの歌だったんだな、と思った。

テイラースウィフトは猫がはまっていたし、彼女の歌うマキャヴィティの歌もそういうMVみたいだったので、テイラーファンも楽しめると思う。

 

主要キャラっぽかったマンカストラップ、名前が劇中で呼ばれない上になんか影が薄かったな。

 

批評家の低評価に惑わされず自分の目で見てほしい……。

私も今度吹替を観るか悩んでいる。日本語のミュージカル基本的には好きじゃないんだけど。

誘ってくれた人ありがとう……。

 

私の同行者(映画あまり観ない)も、劇場にいた人たちも、劇場内が明るくなった後ポジティブな意見を口にしていたので多分ここまで評判悪いのって映画界隈(映画のストーリーで考察とかを楽しむ人たち)だけなんじゃないの?と思っている。

 

私は一晩経っても興奮冷めやらないので本当に観たのか疑わしいような人たちから大喜利みたいな低評価を受けているのが悲しい。

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