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【劇団四季】オペラ座の怪人 - 新劇場での公演

新劇場での上演。

NY旅行がなくなってオペラ座の怪人を観ることもなくなっていたけど、「もう日本語だとか何だとかには目を瞑って劇団四季でもいいからオペラ座の怪人を観たい」という気になりチケットを取った。 

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開場後、場内に入ると音合わせをしていて、「あれ??生演奏??」ってなった。

なんか劇団四季は演奏が録音だって聞いていたんだけど……。

でも指揮者の姿は見えてもオケの姿は見えない。あと音響はいいとは言えない感じ??

いや他の劇場知らないけど。どこもこんなものだよと言われたらそれまでなんだけど、なんか音がばらけて聞こえる。

でも四季版観に行くの渋っていた理由の一つは「録音」なので生オケでよかった。

 

オペラ座の怪人ってね……

CDに入るような主要なシーンのセリフはだいたい覚えているし歌詞も覚えているのよ

オペラ座の怪人でならシャドーイングが難なくできるレベルなんだけど

日本語の歌詞聞くの初めてなんだよね。

知っている歌詞と違う歌詞が聞こえてくることに対する抵抗で不安9割とそうは言っても楽しみな気持ち1割でチケット取ったんだけど、

歌詞が聞き取れなさ過ぎて逆に無問題だったし、なんだかんだでセリフ部分が日本語なのは全然違和感なかった。演技や演出を見ようとしているとセリフまで頭に入ってこない……。

ただ歌詞と言えないほどの、でも音楽にのっているようなセリフには少々違和感あり。

逆に英語だとカルロッタのセリフ聞き取れないこと多い(イタリア系の設定のためかrがめっちゃ巻き舌)ので、カルロッタの演技のままセリフが聞き取れることに感動した。

手紙のシーンの歌詞、「ダンスはだめー♪」がめっちゃ面白かった。

そうそう、手紙のシーンの日本語は全然違和感なかった。

違和感なかったし、抵抗感もなかった。

何というか、他の歌(Music of the NightとかAll I Ask Of Youとか)は日本語になることによって原語の時にはなかったニュアンスや解釈が生まれてしまっている気がする。そこが抵抗感の一因なんだと思うけど、あの歌にはニュアンスだとか解釈だとかは関係ないし、コミックリリーフともいえるアンドレとフィルマンを上手に演出できていてよかった。とは言えブロードウェイの公演に比べるとコミカル要素は全体を通して抑えめ。

 

あと墓場のシーン、花火みたいなのがぽっぽっと出るのは何だろう全然恐ろしくないので……舞台装置的に銃撃も出来そうなのに何でそうしなかったんだろう。

 

ファントムがラストで2人を解放し、クリスティーヌに「クリスティーヌ、I love you」っていうところは歌詞がそのままなんだけど、日本人にとって「I love you」という言葉に重みを感じづらい。何か他になかったのか!?「I love you」が伝わる「I love you」以外の言葉……!

こうして悶々としていると「I love you」を確かに「月が綺麗ですね」と訳した方がいいということがよくわかるな。

 

ところで一番面白かったのは終演後、隣の人が「最初に出てきたおじいさんがファントムなの?」って連れに聞いてて、その連れも「そうなんじゃん?」って言ってたこと。あそこわかりにくいのかなあああ

でも日本語だとシャニュイ子爵、ラウルさん(だっけ?)みたいに名前でも呼んでいたので結構親切だな〜と思ったんだけどね。映画だとすごくわかりやすいけど、シャンデリアが上がった後は過去の話なのだということが、初見の人にはわかりにくいかもね。

 

劇団四季オペラ座の怪人は凄いらしい」っていうキャッチコピーのついたハードル爆上げ広告があるんだけど、正直最低限これくらいしてくれないとと思う範囲内だったので、ハードル上げてみると「こんなもんか」と思うだろうし、私みたいにハードル底辺だと「意外といいかも」と思うんじゃないかな。

 

私は映画版とロンドン記念公演版とブロードウェイ版と劇団四季版とがごっちゃになって(いつものこと)記憶の中の演出が上書きされるのが悲しいのでできれば早めにブロードウェイ版観に行きたい。

 

このチケットのために四季の会に入ってしまったのでもう一度観に行くか、それともアラジンとか「知っているけど思い入れはない」みたいなやつを観に行くか迷っている。