(原題:The Witches)
テキトーなあらすじ
ある日食料品店で魔女に遭遇した少年は、魔女から逃れるため高級ホテルに向かう。しかしそこは魔女の集会場になっていた。
めっちゃ面白かった。
主人公の少年はレイモンドと作中で呼ばれていたような気がするが、映画の公式サイトでは「ぼく」と表現されており、私も名前に自信がないのでこの記事では「少年」でいく。
相変わらずネズミ嫌いの私には気色悪い画面多めだったことは否めないが、そのうち気にならなくなった。
一応魔女は貧しい子供を狙う(いなくなっても騒がれないから)という設定があり、そのために”金持ちの白人ばかりが泊まる”高級なホテルに行ったのに、よりにもよってそこが魔女の集会に使われているの運悪いにも程があるし、普通に金持ちの白人の息子であるブルーノが第一の標的になっているのでちょっとご都合主義って思ったけど、それが気にならないんだわ……。
祖母に与えられたペットのネズミ・デイジーも実は魔女に姿を変えられた少女。友達のブルーノがネズミに変えられた!やばい!っていうところで突然「私が助ける!」と喋り、ブルーノの尻尾を掴んで少年の元に戻るシーンがあってここめっちゃ面白かったんですけど笑っていたのは劇場で私だけだった。
魔女が次々ネズミになって食堂パニックのシーンもすごく面白かったんだけど、映画が面白いのか、人に会わないでいるうちに私の笑いの沸点が低くなったのかよくわかりません。
人に会わないともう人が大勢騒いでいるというだけでも面白いのかもしれないな。
祖母が咳を頻繁にしていたので祖母まで失ってしまうのではないかと思ったのだけど、そんなこともなく、咳はなんだったのだろうな……。魔女のせいみたいなことを言っていたけど、何がどうしてそうなっているのかまるでわからなかった。
よかったのが魔女だからって謎の魔法連発しまくりみたいなこともなく、”人間ではない”ということが強調されていたところ。
ラスト、大魔女の部屋にあった大量のお金を手にしてそれを使って世界中の魔女をネズミにしてやるからな!立ち上がれ!子供達!!みたいな感じの終わりなんですが、ネズミになったからって早死にするわけでもなく、おばあちゃんも健在だし、姿を変えられても子供たちはネズミライフを満喫しており、超平和。
自覚はなかったけど私の心は今平和を求めていたんだな……。
ちなみにレビューサイトでは⭐︎3つって感じで楽しめなかった方もそこそこいらっしゃる様子。私もピカデリーのエスカレーターでこの⭐︎3つを見て期待値が下がっていたけど、期待値以前に作品の方向性とか何も知らなかったし(魔女はもっとポップな存在なのかと思ってはいた)何も期待しようがなかったので新鮮におもしろかった。