乙女ゲーム(ギャルゲーの男女逆版)なんだけど……ストーリーの評判がいいのでやってみた。
ちなみにこういうノベルゲーム(ひたすら選択肢を選んで読み進める)的なの割と苦手(嫌いじゃないけど途中で飽きやすい)なので、一応フルコンプまでいけたということでつまらなくはない。
先が気になるし、共通ルートは本当に面白かった。体験版が面白かったから買ったんだもん。でも終わった後は「は??」ってなった。
4年くらいブログやっててノベルゲームの記事書くの初めてだから弁明しておくけど、昔やったノベルゲームの中では面白いと思ったものもあるし、ジャンル自体がだめなわけではない、決して。
”今日”は私にとっては再放送なの。
私はあなたが死ぬのをこの目で見た。
↑これが引き込まれる出だしだと思ったんだけど……。
演出は本当にいい。
テキストに現れないセリフが音声で入っていたり、キャラクターが全員一気に喋るところはちゃんと全員の発声になっていたり、臨場感を出す工夫はされていると思う。
たびたびエピソードの合間に次回予告が挟まるのも面白いと思う、けど、その次回予告のクオリティは低め(ごめん比較対象サクラ大戦です)。まあでもだれないように工夫しているんだなという点を一応評価する。
でも選択肢スキップはこのエピソードの切れ目を跨げないのでちょっとイライラ……。
共通ルートはいいけど個別に入ると途端に微妙になるのが、「なんでこいつを好きになるんだ」という納得のいかなさ。
男が主人公を好きになるのは、まあいい。一応今一番身近な異性で、この子に取り立てて引っかかるような欠点もないし、一緒に住んでるから好きになるかもしれない。そんな真剣にラブな気持ちになるか?とは思うけどそこは少女漫画マジック的なあれなのでもういい。スルーしよう。でも主人公があの複数人の異性の中から、それぞれと同じような関わりをしたのに、なんであえてこの人のことが特別に好きなのか?というところに説得力を感じなかった。なのに結構お互いラブな感じで話が進むのでもう置いてけぼりなのよ。
結局プレイヤー自身がそのキャラクターのことを好きになれなければ終わりなストーリーの進み方。選択肢も判断ミスったら死ぬだけなのがほとんど。
そして共通ルートに、過去見たものを聞かれる選択肢があるんだけど、こういう「それ覚えておかなきゃいけなかったのか」というのも好きなので面白いな〜と思ったのにその1回だけだったのが残念だった。
主人公は一応成人だけど成人したてで多分高卒でフリーのライターだからそんなに社会に揉まれた感じもなく、子供っぽい面が目立ち、そこが恋愛にもあらわれている感じがして、でもそれが許されるほどフレッシュではないのでなんかもう……アラサーにはきついわ。
しかし男性陣は社交的じゃなさそうに見えるシュウやモズですら結構コミュ強なのでそこは安心。安心な一方で、欠点のない男を好きになるか?と言われるとマジでならないので、多分このキャラクター造形の方向性が私の趣味とあってないと思う。
真相は「え? そんなこと?」ってくらいミニマムなので、共通ルートでさんざん広げたかに見えた風呂敷が実はハンカチだったくらい小さな範囲の出来事で肩透かし。
別にこんな要素入れなくてよかったのに。
というわけで共通ルートの話の面白さ(これからどうなるのかなという期待感も含む)と個別ルートの話のつまらなさがいやなかんじに対照的で、共通ルートなんて最初の一回しか読まないので余計にプレイ後感として「つまらなかった」が勝ってしまった感じ。事件ものは結構難しいよな……という謎のフォローをしつつ、評判はいいし合う人には合うんだろうということで締めくくりたいと思う。
その……全然記事書くほどのことじゃなかったんだけど、結構高かったので記事にでもしないとやってられんと思ったから書いた。
これよりつまらないゲームなんて掃いて捨てるほどあると思うのでこれからやろうかなって考えている人は深く考えなくてよろしいです。それに2が出るらしいよ!