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【映画感想】SEARCH /サーチ - PCやタブレットで観るのがおすすめ

逆にこれ映画館の大スクリーンで観たら没入感が薄れる気がする

 

(原題:Searching)

テキトーなあらすじ

母パムを亡くしてから、父デビッドと娘マーゴットの心には少し距離があった。失踪したマーゴットを探すうち、デビッドは自分が知らなかった娘の姿を発見する。

 

表現がめっちゃよかった……。

まずずっとインターネット上の画面でストーリーが展開されるんだけど、FaceTimeや監視カメラのように表情、セリフが映るシーン以外でも心理描写ができているところにびっくり。

メッセージを送ろうとして(実際に入力して)逡巡したのちに消して、別のメッセージを送るとかね……。

失踪前は「I'm proud of you」って送ったあと「Mom would be too」を削除したけど、失踪後はちゃんとそこまで送信している。ダビッドはマーゴットのことを気遣って母親の話をあまりしなかったけど(誕生日の時もそう)、マーゴットはしたかった、でもマーゴットもまた自分からはできなかったんだよね(父親は話したがらないと思ったんだろうな)。

弟からピアノをやめた真相を聞いたダビッドが「時が解決すると思った」と言っていて、それもそうなんだけど、故人について話して十分悲しむっていうことがこの親子間ではできていなかった様子。

それぞれが相手に話さず、自分で感情の処理をしようとしているのが、ダビッドの写真整理(だっけ?再生しているだけだったっけ?)やマーゴットのSNSから伝わってくる。

その「母親の死を十分に処理し切れていない様子」はマーゴットが失踪する前からちょっと伝わってくるんだけど、それでも日々過ごしているこの親子に悲惨な結末が待っていたら辛すぎるなと思って、私は途中で結末をググった笑

おかげで安心して観ることができたよ……

 

ダビッドにコンタクトを取られた時、「大して仲良くなかったし」なんて言ってた子がテレビでニュースになると「親友だったから……」なんて涙ながらに語り出すの、こっちから見ていると気持ち悪いけど、多分この子の中では再生数稼ぎに使ってやろうなんて気はなくて、むしろ過ごしたわずかな時間を思い出してマーゴットとの関係を過剰に美化しちゃってるんだろうなって思った。

 

それにしてもマーゴットとロバートって学校同じだったんだよね……

ダビッドとローズマリーに面識はなかったみたいだけど。

自分の息子が通っているのと同じ学校の生徒が失踪したって、(こんな例は極端にしても)捜査に支障が出かねない距離感なのに、志願したら認められちゃう上に担当は一人で偽装工作もできる。デビッドがメモリアルワンに写真をアップロードしようと思い立たなかったら(しかもそこでハンナがモデルの写真が使われていなかったら)完全犯罪だったのかと思うと恐ろしい……。

息子が幼い頃に起こしご近所さんへの詐欺を隠し通したっていう話伏線だったんだね!?

 

表現工夫したな〜と思ったし、多分同じ手法を他の作品で見てもこれの二番煎じに感じる気がする。そして何十年後かにはすごく時代遅れに映る気もする……!

冒頭で古いOSを弄っているのは過去の話だからなんだろうな〜と今なら思うけど、何十年も経った時に「この映画の公開当時OSはこれじゃないはず……つまりこれは昔の話だ」ってスッと思えるかどうか。

 

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