展開が早く、常に緊張感があり、生き残れそうな属性の人だけが生き残れて自己中な人は死ぬ、お約束すぎるくらいお約束な映画。でもお約束をきちんと踏まえている分エンターテイメントとしてかなり質が高い。
テキトーなあらすじ
娘ソヨンを釜山にいる妻に会わせるため釜山行きの特急に乗るソグ(コン・ユ)と謎に格闘に強いマ・ドンソクがメインのゾンビ映画
列車という、逃げるにしても限りのある舞台でどう持たせるのかと思っていたけど、は〜なるほどね〜ってなったね
舞台の大半が列車という狭い空間ながら、その特性上それでも安全地帯に向かっている、向かった先は安全なのか?というところも含めてドキドキ感があってよかった。
記事内ではゾンビゾンビ連呼するけど謎のウイルスに感染した人たちのことを作中ではゾンビとは言っていない。というかゾンビなんだろうか?
一応感染者に噛まれるとゾンビになってしまうようだけど、その時点でおそらく死んではいない。
マ・ドンソクに首をゴキッとされていたゾンビがいたが、彼がその後起き上がれたかどうかはわからない。死んでるゾンビが転がっているので死なないわけではないようだけど、人間と比べてどの程度頑丈なのかは謎。
マ・ドンソクの職業は明かされないけど格闘家なの?ってくらい強い。
こういう人がゾンビになったら人間だった時よりさらに強いのかな?
ゾンビになったら知能が著しく下がって(ドアを開くことさえできないくらい)、生きている人に一目散に向かってくるという特性があるんだけど、お婆さんゾンビは人間だった頃から凶暴になっているわけでもないような感じだったんだよね……。
原因はユソン・バイオ社から漏れたウイルスという話だったが、何を研究していたらこんなことに??
詳細は知らされない。
釜山は防疫に成功していて、安全だということで釜山へ。
軍は生存者かゾンビか遠目にはわからない二人を念のため撃ち殺そうとするが、スヨンが歌を歌っているのが聞こえ、生存者として保護。
ここ、ソンギョンがよく歌を止めなかったな……と感心した。
ゾンビは目が悪く、暗いところでは音を頼りに獲物を探している。トンネルだからよく響くだろうし、私がソンギョンだったら絶対やめさせるな……。
ソグは自己中心的で、自分(と娘)さえ助かればいいという考えの持ち主だったが、他人も助けようとするドンソクに感化されてか、次第に他人を助けるようになる。
ここを改心したとも取れる一方、テジョン駅の惨状を目にして、他人と力を合わせる方が助かる可能性が高いと判断したようにも取れるんだよな……性格悪い見方かな……。
ラスト自ら身を投げるのは娘のためばかりでなく、ドンソクに託されたソンギョンを脅かさないため……なんだよね??
バスの常務にはもっとスカッとする死に方をして欲しかった。自分が押しのけたカップルに殺されるとか……。