月と星のエンタメ感想ブログ、

映画、本、漫画、ゲーム、イベントetc、いろいろなものの感想を書いていきます。役立つ情報はありません

【映画感想】ザ・アウトロー - ライトなヒート

 

(原題:Den of Thieves)

テキトーなあらすじ

だいたいヒートみたいなものだと思ってくれれば……。

 

本当に。

あれっリメイクだっけ!?と思うくらいに序盤からヒート。

最初にそんなつもりはなかったのに警備員を射殺するところも一緒だし、ヒートもロサンゼルスでは何分に1回銀行強盗が発生する、って言ってなかった?冒頭で。

いや、ここは自信ないな…なんか別の映画と混同しているような気もしてきた……。

 

すっごくよかったんだけど、私、ヒートはそんなに好きじゃないんだよね。

もちろんあの銃撃戦は好きだし、二人の関係性もまぁ好きと言えば好き。いいって言う人の気持ちもわかる。

でも長すぎない? だいたい犯罪映画に、プライベートのことなんてあんまり持ち込んでほしくないっていうか……。それがないと、追ってる側にも追われている側にも感情移入できなくなってラストの重みが減るって言うのはよくわかる。だから少しはあってもいいけど、ヒートはそこにとってる尺が長すぎるというか……

しかもその割に私はどちらにも感情移入できなくて。デ・ニーロと女が喋ってる場面全部退屈の極みだったし。

その点ザ・アウトローは短い、って書こうと思ったんだけどこれも2時間28分ですって。ヒートは2時間52分か……意外と変わらないのか……。

 

ラストの決着シーンはヒートの方が良かった。あの、デ・ニーロが飛行機のライトで運悪く照らされてしまうのが、命運を分けるところとして良い。

ザ・アウトローはそういう、「ああっ…」ってなるシーンがラストにはないんですよ。ああなるべくしてなったとしか言えない。(限界語彙力)

 

ザ・アウトローの方が、内面的な部分はわかりやすく描かれているんだと思う。そこまで難しく私生活を描いていなくて。

だからこそ、ヒートみたいに後世に残る作品にはなり得ないかもしれないけれど、ポテチとか食べながら見るぶんにはエキサイティングで入り込みやすい、退屈なシーンの少ない映画だと思う。

私はメリーメンが、仲間の娘の交際相手を脅すシーンが好き。そう、ヒートとの最大の印象の違いは、私がどちらのことも(メリーメンもニックも)好きだと思えたことにある、かな。

 

監督も俳優もみんな違うのにやたらヒートと比べてしまいましたが、比べたくなるほど似てるんだよね。

ヒートが人生の一本だと思っているような人には怒られてしまうかもしれないけど、私のように特に思い入れのない人にとっては「似てるなぁ」と思ってしまう。

ヒートの銃撃戦は好きだけど幾ら何でも長いわ!と思っている人にはザ・アウトロー、観てみてほしい。

 

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【映画感想】名探偵ピカチュウ - ピカチュウが死ぬほど可愛い

 

日本の方が公開が遅い映画で、観るかどうか迷っている映画は絶対ろってんとまとで評価確認するんだけど、これはなんと日本が先行公開なの。海外は来週。そりゃ海外に先駆けて観に行かなきゃな!日本人として。

という思いで行ってきた。

 

(原題:Pokemon Detective Pikachu)

テキトーなあらすじ

ティムは父が事故に遭ったと言う報せを受け、人間とポケモンが共存する街、ライムシティへ向かう。

 

スリードもあるし、ポケモンをうまく使ってるな、って感じのストーリーで面白かった。バトルシーンも迫力あって楽しいけど「そんなに尺とらなくても」と思うところに時間が割かれているところもあって残念。

ピカチュウは……すっっごく可愛い……。

他のポケモンも、思っていたほどキモくないというか、まあ現実に落とし込んだらこうなるかな、このくらいがアニメとリアルをつなぐ限界かな、っていう路線で、街を闊歩するポケモンも溶け込んでいてよかった。

ライムシティ、ズートピア感ある。

 

ポケモンの名前が海外仕様なのでぼーっと聞いていると「今なんて?」と思うことが割とあったので、何も考えずに見られるのは吹き替えかもしれない。結構ピカチュウの可愛い動きに気を取られて字幕がおろそかになってしまう。

 

劇場では老若男女観客がいた。意外と家族連れっていうのはいなかったな……。

 

以下ネタバレ

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【映画感想】人生の動かし方 - 最強のふたりを観ればいい

amazon prime独占配信映画。

アメリカでは劇場公開だったみたいだけど、日本で観れるのはここだけに。

 

(原題:The Upside)

テキトーなあらすじ

最強のふたり

 

2011年に公開され大ヒットを記録したフランス映画「最強のふたり」のリメイク版。

2011年中にはハリウッドがリメイク権を獲得したニュースを知っていたが……

リメイクする必要、あったか???

 

昔の作品ならともかく、まだ10年も経っていないような映画だから、「最強のふたり」はまだまだ全然色あせていない。

しかも、舞台こそアメリカで登場人物の設定も少しは変わっているものの、たどるストーリーは一緒。それなのに説明くささも加わり魅力を損なっている。

リメイク作品がオリジナルを超えるのは難しいと思う。時間が経っていなければなおさら。やるなら、もっと思い切ってオリジナルから逸脱する展開を作っても良かったかもしれない。もちろん大ヒットしたオリジナルだから、そこから大きく変えないのが安牌だと思ったのかもしれないし、多分その判断は間違ってないんだけど、変更された部分がな……。

 

まず最初のシーンは、Septemberに合わせてこれから始まるドラマを予感させてくれるものだったが、今作にはそれもない。 

でもラストまでは、「意外とありかもな」と思いながら観てた。

そもそもが「最強のふたりを超えているわけないだろうけど、どれ観てやりますか」的な気持ちで観始めたものなので、見る目は厳しい。

それでもありだと感じたのだから、最強のふたりを観たことがない人ならこれも十二分に面白いと感じると思う。大体ストーリーほぼ一緒だし

 

ラストで「これはちょっとな」と思うのはフィリップの相手。

最強のふたり」では文通相手のエレノアに会う前にフィリップは逃げ出す。

彼は自分の半身が不随だということを彼女に知られることを恐れ、耐え切れなくて逃げ出した。そして、その彼の判断をリカバーするのはドリス。

「人生の動かし方」では、文通相手のリリーが失礼なことを言うので我慢ならずフィリップはレストランを去る。いや、こういうことじゃないんだよね……なんだこの女……。

説明くさいと言ったのはまさにここで、この変更は、映画の冒頭からずっと出ていてフィリップの近くにいる女性であったイヴォンヌが相手でなければ、文脈上不自然なように観客に思われると制作側が判断した結果なんじゃないかと思うわけ。

その、人生を共にする女性と出会うのに、それ相応の必然性がなければドラマじゃないとでも言いたげなこの脚本が気に入らない。

もちろん私にもその気持ちは理解できる。それが物語なら、そうあるべきかもしれない。でもこれは実話を元にしている。人生は続いているだけでドラマなんだよ……! って感じなのが”フランス映画だ”って感じで良かったのに。あらゆる結末に理由をつけなきゃ気が済まんのか??

 

 

あとドリスの放つ際どいジョークは全般無くなっている。

デルがユーモアのない人物になっているとまでは言わないけど、なんか普通の人だな、って感じ。

最強のふたり」だとドリスはただ息子の一人でしかなくて、家族の直面する問題に多く干渉できるわけではない。でも「人生の動かし方」では、父親だからその影響力が大きい。アメリカは解決されていない問題を残せない体質なんだろうか。

人が変えられることなんてそんなに多くないと思うし、オリジナルにあったあの影響力くらいがちょうどいいんだよと言いたい。

オリジナルにはあったフィリップの娘の話とかも面白かったのに。

 

そして最後に謎拍手。

なんだこれ……なんだこの拍手……誰がしてる拍手なんだよ……ゾッとするわ……

 

 

何度も言うけど、別にこの作品単体で見れば全然悪くないですよ、むしろありだと思うよ。でもオリジナルの方がずっといい。

アメリカ映画の、全部まるっと解決!!って言う力技も好きだし、全部説明してくれるのも異なる文化圏の人が多く住んでいるアメリカでは受け入れられやすい方法なのかな、とは思うんだけど、でもそれをこの作品でやらないでくれって思った。

 

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【映画感想】ビリオネア・ボーイズ・クラブ - 事実はフィクションより面白いのでは?

令和1発目がこれかあ(落胆)……

 

(原題:Billionaire Boys Club)

テキトーなあらすじ

ジョー・ハントは些細な嘘(?)から大規模な詐欺行為を重ねていくことになるが、自身も詐欺の被害に遭い、窮地に追い込まれる。

 

 

身もフタもない言い方をすれば、できの悪いグッドフェローズみたいな映画だった。

軽妙なモノローグで犯罪行為を語り、ラストに現在(実際)の顛末が語られて、「へえ……」って感じの……。

この調子でグッドフェローズくらい長かったらともかく、1時間半くらいなのでこの尺なら仕方ないよな?って思う。

まあこんな感じの映画が観たかったらグッドフェローズ観ればいいと思うんだよね

 

でもグッドフェローズと違うのは俳優がみんな現代的で若いグッドルッキングガイなので、その点は安心して観ていられる。

私も「顔がいいなー」と思いながら鑑賞していた。

 

テキトーなあらすじでは些細な嘘と書いたけど、別に嘘自体は些細ではない。

実際には損失であるところを利益だと宣ってるのだから十分詐欺。でも映画では、マイナスの棒に縦線をさっと足してプラスにするだけで、ジョーも「これで借金ができてしまった」くらいの認識でしかない。

 

詐欺師のロンを殺したところから目に見えて転落が始まるのだが、そもそもこれは商法(?)の時点で約束された転落とも言えるわけで、「なんでこんなことに」感が薄い。

しかもそれをしっかりジョーが嘆いているので、「いや想像してたよね?!」って言いたくなってしまう。

 

でも、悪事が始まるのはこうした些細なところ(だと犯人が感じる)からなのかもしれない。そのちょっとした悪事のはずのものが罪状を伴って詐欺やら殺人やら覆い隠せない罪に発展していくのかもしれないね。

 

本編後にも文字のみで言及されるけど、ジョーは自ら弁護人として自分を弁護し、死刑を逃れたそうで、これはカリフォルニアの歴史上唯一なのだとか。ここを映画本編に含めた方が面白かったんじゃない?!

でもここを含めるにはあまりにジョーを「普通の青年」のように描いてしまったのかもしれない。そして、だからこそ凡庸に感じられてしまう。

 

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【映画感想】キングダム - 楊端和かっっこよ……

テキトーなあらすじ

ちゃんちゃんばらばら

 

原作未見。

邦画で字幕がないから、登場人物名だけでも調べて行こうと思っていたのに忘れてて、ぶっつけ本番(?)で観ることになってしまった。

「シン!!」って叫ばれてもどういう字を書くのか分からないと、スッと頭に入ってこなくない??

漫画のカバーくらいしか見たことないんだけど、政(吉沢亮)は似てるような気がする。

 

原作ファンにどう映るのかはわからない。原作ファンだと「このキャラはこうじゃないんだよ〜」とかあるじゃん。私はもちろんそういうのを一切感じないので絶賛ぽいかもしれない。でもこれだけは絶対自信を持って言える…最高のチャンバラ

 

 

奴隷として生きる信と漂は剣で天下の大将軍になることを夢見て切磋琢磨していた。

ある日漂だけが王宮で働くことに。

長い年月を経て位が高くなり、悪逆非道の限りを尽くす漂に相対して「お前変わったな…打倒漂」っていう方向性かと思ってましたがぜんっぜん違った。

 

ある日血まみれの漂が戻ってきて、信に地図を託し、信はその先で漂と瓜二つの大王・政と出会い、彼が弟の反乱によって罪人として追われていることを知る。

それで色々あって漂が命を賭して守った政のために玉座奪還に協力することに。

 

端折ります

 

軍が足りないということでかつて秦の裏切りにより交流の途絶えた山の民に助力をこうことに。山の民の王・楊端和に会って話して協力を得られることになるんだけど、山の民は怖い仮面を被ってる人たちなので王も当然仮面を被っておりめっちゃ威圧感あって、でもそれを外すと華の貌が……。っていうか長澤まさみの顔が出てくる。

この時の長澤まさみの顔すごく綺麗だしかっこいいしイケメン……

長澤まさみって可愛い系のイメージがあるんだけど、笑顔じゃないからかな?かっこいいんだよ……

 

そして王宮の門の前で武装をとけ、と言われた時

「かつて裏切られたことがあるから、同盟が成るまで武装は解かない」

って言うんだけどこの時の堂々とした態度…超かっこいい……

そして強い

強くてかっこいい……

ちょっと窮地に陥る場面さえもない。

楊端和が延々アクションしてるシーンだけずっと見ていたい。

 

そしてクズい弟を玉座から引き摺り下ろして、これからは中華を統一する!!俺も政についていくぜ!!そして天下の大将軍になる!!完!!!!

って感じのストーリーだった。明瞭簡潔!!

ストーリーはこんな感じなんだけど、登場人物も、名前だけ出てきて顔が出てこない呂不韋以外はどんなスタンスで動いているのかちゃんと明かされてて(もちろん明かされていない部分があるかもしれないけど映画だけ見て疑問に思わないくらいには)、この一本で完結してる、綺麗なまとまりの映画だった。

 

 

本当に本当の最初のシーンは大軍勢を率いる王騎をみて信が目を輝かせるところなので、信が憧れた人が敵サイドじゃなくてよかった……。

あと昌文君が、王騎に攻撃された時のことを話して、あの時影武者の漂が”王として”大軍を指揮した話するのよかった。信が全て背負ったわけではなく、漂がほんのいっときでも”将であった”ということが。

もう一つ好きなシーンはVS左慈の、相手の剣を折る場面。っていうか戦いシーンは大体どれも好き。かっこいい。

 

とにかく剣戟かっこいいな〜〜!実写るろ剣とか好きだった人(まさに私がこういうタイプなんだけど)はこれも結構好きなんじゃないかな??

主題歌ワンオクだしね!!!!

 

冗談抜きで、予告見て面白そうって思ったなら観て間違い無い。予告見て期待した要素全部入ってたから。

 

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【映画感想】アベンジャーズ/エンド・ゲーム - いやもうほんとさああああああ【ネタバレ】

 

去年の私が観たインフィニティー・ウォーの超絶温度低い感想がこちらです

 

entamestar.hatenablog.com

 

アベンジャーズの感想つぶやく時、みんな一応ネタバレ配慮はして肝心なことは何も言わないんだけど、肝心なことが何も載ってないツイートをいくつも見るとそこから何とな〜〜く話の方向性が見えてしまうじゃん。

それで前回衝撃を薄れさせてしまったという自覚があるので、今回は「アベンジャーズ」「エンドゲーム」といったタイトル系だけでなくトニーとかキャップとかMCU、PHASEとかそりゃもうありとあらゆるワードをミュートワードに設定し、最速上映があるであろう昨日の晩からTL見なかった。

そして初日の初回上映の席を抑えての鑑賞!!

 

私も3時間っていう上映時間すごく不安だった。なにせインフィニティ・ウォーが長く感じられたくらいだし。でも、ここ最近でゴッドファーザーを3作とも観てたので鍛えられていたみたい。それと、体内の水は目からも排出される。

 

 

 

(原題:Avengers:Endgame)

 テキトーなあらすじ

サノスの指パッチンで消えた仲間を救うにはどうしたら……

 

 

 

 

 

指パッチンから5年。この5年の間にヒーローたちもそれぞれ変わっている。この世界に順応している人もいればそうでない人もいる。ソー!!お腹!!!

 

アントマンの量子世界が鍵になるだろうという予測をしている人、たまに見かけましたが合ってたね!! 私アントマン&ワスプ観てないからな…もっというとキャプテンマーベルも観てない。

私がIWでした予測全部外れてたね!!っていうかすみませんでした私ごときがこんな最後なんでしょ、(どうせ)とか思ってしまって……。

 

石を集めるためそれぞれ分かれて過去の世界に飛ぶんですがそれがもう、さ……

こんなの泣くじゃん熱くて!!

それに過去ということはすでに死んだあの人やこの人とまた会えるということでね……

私はペギーを見つめるキャップを見たり父と話すトニーを見てたら涙が止まらなくなったしそもそもここ、失敗すると帰れないっていう1970年へ戻る前にトニーの「Do you trust me?」に対してのキャップの返事、「I do」がノーラグすぎて、目から水がでた……

これ予告にもあるシーンだったんだね。予告見てなくてよかった〜〜〜!!

 

あとシールドから石の入った鞄を奪う時、キャップがエージェントに「ヒドラ万歳」って囁くのめっちゃ面白かった……

そう、過去に戻ってる間、笑いと泣きが交互に来てやばかった……!

 

それで石が集まってパッチンで消えた人たちが戻って、サノスと最終決戦になった時の「Avengers Assemble」もほんと涙腺ブレイカーなシーンで……消えたヒーローたちが集まってくるの、そしてあのスパイディをトニーが抱きしめるじゃんんんんんん

しんどい……

 

そしてその後のトニーの葬式シーンね。トニーはさ、運よく家族みんな生き残ったから、あのままでもよかったわけだよ。ナターシャもそうだけど、あの時助かったのに、今回犠牲になる選択をした。この、この重みがな……。そしてその未来を見てたストレンジ……

 

そしてキャップも!!ペギーとのあの、最後のダンスにキス……

これまで失ってきたもの、彼は取り戻せたのよね??

ティーブがキャプテン・アメリカとして生きるために失ったものの全てがあれと思うとほんと涙出てくるんだよな……。っていうか泣いたよ、泣いて霞んでよく見えなかった。

 

この終わりで、あ、アベンジャーズの終わりってこういうこと、こういう終わり方なんだねって思えて満足だった。この結末がショックな人ももちろんいるだろうけど、何というか、希望があってハッピーな終わり方だと思う。

 

ところでキャプテンマーベル、今更過去の話なんて観てられっかと思って観てないんだけど、彼女強すぎない?? 興味出てきた……もう公開してないけど……。

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【漫画感想】フルーツバスケットanother - まあ、安心はするけど、本編最終巻ですでにしてたし

 

テキトーなあらすじ

人と関係を築くことが苦手な三苫彩葉が生徒会に入ることになる

 

まあanotherだからね!!

フルーツバスケットって本編は最高なの。普通の始まり方で、ちょっとファンタジーな部分もありつつ、十二支の呪いだけじゃない色んなしがらみに囚われている人たちが己の力と周囲の理解と透の存在で解放されていく話だったじゃない!?

そもそもこんなふうにわらわらキャラクターが出てこないんだよ。みんな「噂の透さんに会いたい」と思ってはいるけど、年代も違えば関係性も違うし、近い人もいれば遠い人もいて。

 

二世代目が、親世代が経験したような苦しみを背負うことなく生きていることに安心はするけどそれだけ。本編では親との関係もさまざまで、良好な関係を築いていた人もいれば本編中で歩み寄れた人もいて、最後まで断絶していた人もいて。

でもanotherの面々はみんな良好なんだ。当たり前だけど。

 

暗い子が明るい人たちに引っ張られて光を取り戻していく、こういう話をフルバでしなくてもいいかな、と思ったわけ。

 

今新しいアニメ放送中だから買ってはみたけど……。本編が最高だからな……。結局、本編と同列のものではなくて、あくまで本編を読んだ人へのサービス的な作品だと思う。多分anotherから入っても散りばめられている本編ネタが理解できないと思うし。

 

これを読んだ後本編見直してたら、4巻の「ありがとうな気持ち」のところに「カバーは十二支が飾っていくけど全員飾りきれなくてもフルバが終わればもちろんそこで終わり」って書いてあって、書ききれるかわからないのにこの伏線の多さよ……!と思った。まあ漫画って打ち切りとかあるもんね……。割と最初の方から伏線多いけど、最初の方に出てくる割に回収はかなり後、っていうのも多いよね。透の帽子とか……今日子さんとキョンとか。

割と最初の方から人気だったのもあるかもしれないけどね!

私が知ったのは小学生の頃だったけど、その時まだ既刊一桁で、でもかなり人気だったと記憶してる。小学生でこれだから、その時世代だった人(多分ターゲット小学生よりは上よな)の間ではもっと人気だったんじゃないだろうか。

 

アニメは1st seasonと銘打たれているので最後まで描き切ってくれるんだよね?楽しみ!