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【映画感想】ヒトラー最期の12日間 - 歴史の知識が浅すぎて「悲惨ですね」以外の感想が浮かんでこない

恥ずかしながら映画の出来云々以前に自分に知識が皆無すぎて誰が誰だかわからん……!!

大戦下のドイツを描いた映画ってあまり知識なくてもいけるの多いけど、こちらはがっつりナチス中枢の話なので登場人物からして何の説明もなく史実の人間。観ている人が知っている体で話が進んでいく……。

もうすでに関係性の出来上がっているクラスに放り込まれた転校生みたいな気分。先生(ヒトラー)だけかろうじて知ってる、手続きの時会ったしみたいな……。これはあれなのかな……ドイツ人にとっては「あ〜あいつね!」ってなるような人たちなんでしょうね……。もはや自分の無知が恥ずかしいのだが……。

ゲッベルスはさすがにわかる、特徴的だし話の中心なので

でもその他がわからん顔も似てる

 

犬(ブロンディ)と子供たち(ゲッベルスの)が死ぬっていうか殺されるので

映画の二大嫌がられ要素をしっかりぶちこんできているなと思ったのだけど、

映画観た後このゲッベルスの子供たちについて調べたらヘルガは戦況思わしくなさと大人たちが自分に嘘をついているのを察していたのは史実らしく、それを知った後で睡眠薬を飲むのをあれほど嫌がっていた姿を思い出すとシンプルに鬱。

どうせ死ぬなら何も知らないまま死んでいきたい……。

 

主人公?ぽく扱われる秘書のトラウドゥルは両親を失った子供と共に逃げ延びるけどこの子供も両親が自殺している。子供は……子供はその後……?

 

最期の12日間というけど、外はほぼ夜、話の大半は室内で進行するので時間経過がわかりづらい。ヒトラーが自殺してからも映画は1時間くらい続く。前半は追い詰められて錯乱していくヒトラーとその周囲、後半はヒトラーを失った後身の振り方を考える周囲(自殺か生き延びるか)という感じで進行していく。権力闘争を勝ち上がってきたのであろう人々が自殺を選ぶのはともかく、トラウドゥルと一緒に逃げ出す子供の両親のように未来を悲観して死を選んでしまう市井の人々のことが辛い。彼らはなぜ子供だけを生かしたのだろう。子供だけが残されて生きていけると思ったのか……?

 

エンドロール後、トラウドゥル本人へのインタビュー映像があり、彼女はニュルンベルク裁判の時にホロコーストのことを知り、”自分に非はない””私は何も知らなかった”と考えていたと言う。しかし自分と同い年で自分が総統秘書になった年に処刑された女性の人生を読んで考えが変わった。

「若かったというのは言い訳にならない」「目を見開いていれば気づけたのだと」

う〜〜〜〜〜〜ん……。

現代のようにインターネットもなく情報統制もされている中で、果たして知ろうと思えば知れたことなのか、それとも不自然に思いつつ目を瞑った時の自覚があったということなのか、それはわからないけど、彼女にとってはどうしようもなかったことだと思うのにそれで晩年(銘板読んだのがいつのことだか知らないけど)罪悪感を抱いていたのだとしたら、苦しいというか……。

秘書って市井の人々とそんなにかわらなくない?(ニュルンベルク裁判自体の是非は置いておいたとしても)裁かれる立場か?という認識でいるので……。

私は映画に出ていたら絶対大衆愚民ポジなのでこういう考えが何観ても抜けない。

 

私は高校の世界史で知識が止まっている人間なのでこれからドキュメンタリーとか観て登場人物の史実を知っていきたいというか、これから戦争映画観ていく上で主要な幹部くらいは知っておいた方がよさそうだと思い知ったので勉強します。

というわけでちょっと観てるけど幹部みんな他の幹部が嫌いでめっちゃ面白い

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